41歳は現実的諸問題と概念の反復横跳びの一年にします。

41歳になりました。 誕生日を迎えて思うのは「無事に生き延びれてよかった…」ということ。 心の火が消え、戦乱で死にかけ、一文無しになり、執筆で神経衰弱になった。 度重なるトラブルの中で本当に色んな人に迷惑をかけたし、20年来の友人の訃報もあった。 でも僕は折れなかったし、胸を張れるような結果も出した。 2023年の僕はどん底だった。 でもどん底か…▶️続きを読む

作者が描いた世界が滅ぼされる快楽。ミシェル・ウェルベック『滅びる』

ミシェル・ウェルベックの新作小説を読んだ。 ウェルベックの世界はフランス特有の意地の悪さ、もっと言うと「世をあきらめているくせに妙に粘着質になってしまう諦念」みたいなフィーリングが凝縮されていて、フランスにいた頃の懐かしい気持ちになる(『地図と領土』『セロトニン』あたり最高だった…!)。 さあいつものウェルベック節を堪能させておくれ……▶️続きを読む

デザインの人になります。

先日、NHK Eテレの『デザインあneo』の「デザインの人」コーナーに出演しました。 思いがけずたくさんの人に観てもらったようでメッセージたくさんもらいました。嬉しいぜ。 さて。 もう2月半ば過ぎなんだけど、今年の僕のテーマは「デザインの人に戻る」にしようかなと思っています。 ここ数年はひたすら発酵デパートメントの経営と書籍の執筆にかかりきりでした。が!去年…▶️続きを読む

クラフトインターネット

年末のよく晴れた新宿のこと。 友人の編集者、徳谷柿次郎さんと新宿でブランチしながら雑談していた。その時に、このブログの話が存外に盛り上がった。 自前主義で十数年 過去アーカイブを見ればおわかりの通り、このブログは十数年間マイペースに続いている。 一貫して独自ドメインのwordpressである。この十数年を振り返ると、初期ブログサービス(amebaとかexci…▶️続きを読む

2023年の振り返り。弱まった心の火は苦難で再点火

2023年はこれまでの人生で一番(もう言い切ってしまおう)苦しい年でした。 しかし途中で折れることも力尽きることもなく、年末まで生き延びた。四方八方から全く異なる苦しみにされた一年を振り返ります。 前半:心の火力が弱まりました 40歳を迎えた2023年。これまで365日絶えることなく燃え盛っていた心の火力が減退し、海外出張のオファーが来ても光栄なプロジェクト…▶️続きを読む