暮らしのなかの暗さに目を凝らそう。『日本発酵紀行』が9刷になりました
2019年刊行の『日本発酵紀行』が地道に版を重ねていまして、先日累計9刷になりました’(めでたい)。電子書籍なども入れると国内で3万部弱。海外版も含めると5万部近いのではないかしら。 『発酵文化人類学』に比べると地味かもしれませんが、ずっと読みつがれるロングセラーになっています。 発酵は「暗さ」から生まれた さて。 この本は文章と同じくらい写真がいい!という…▶️続きを読む
2019年刊行の『日本発酵紀行』が地道に版を重ねていまして、先日累計9刷になりました’(めでたい)。電子書籍なども入れると国内で3万部弱。海外版も含めると5万部近いのではないかしら。 『発酵文化人類学』に比べると地味かもしれませんが、ずっと読みつがれるロングセラーになっています。 発酵は「暗さ」から生まれた さて。 この本は文章と同じくらい写真がいい!という…▶️続きを読む
去年秋に発酵デパートメントで開催した「発酵 民藝を食べる」フェアの準備のために、僕は大学時代に買った柳宗悦の全集を引っ張り出し、日本各地はもちろん韓国や台湾を訪ねて民藝運動の歩みを追っていった。 とりわけ京都の京セラ美術館の展覧会『民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美』で、民藝運動最初期の10年の展開を追っていった時に、驚いたことがあった。 なんてことだ、…▶️続きを読む
ミシェル・ウェルベックの新作小説を読んだ。 ウェルベックの世界はフランス特有の意地の悪さ、もっと言うと「世をあきらめているくせに妙に粘着質になってしまう諦念」みたいなフィーリングが凝縮されていて、フランスにいた頃の懐かしい気持ちになる(『地図と領土』『セロトニン』あたり最高だった…!)。 さあいつものウェルベック節を堪能させておくれ……▶️続きを読む
コラムニストの小田嶋隆さんが指摘したように、「ポエム」と呼ばれる文体が確実に世に普及している。 それは たとえば 改行が 多く広く 句読点のない 感傷的な 文体のこと なんだけど 最近 よく見るのは なんでなのかな… 「マンションの不動産広告」や「アイドルグラビアページのキャプション」をその起源とする(らしい)ポエムの世界は、WEBテキストの構造とよくマッチ…▶️続きを読む
最近、雑誌や新聞はじめあちこちで「発酵が単なる食を超えて社会的なムーブメントになっていますが、小倉さんはどう思いますか?」と聞かれます。ここ数年、自分が醸造家や色んなクリエイター達と協働するなかで発信してきたことが浸透していって嬉しいなあと思います。 で。 そんなタイミングなので、食や健康より広義の発酵、つまり社会や人の生き方に対する「思想としての発酵」の可…▶️続きを読む