ABOUT ME

はじめまして、小倉ヒラクです。

僕は世に言う「何をやっているかよくわからない」類のひとなので、自己紹介ページをつくることにしました。お時間ある方、ご一読くだされば幸いです。

僕は何をやっているひとか

大きく分けて僕は3つの仕事をしていますが、それぞれが関連しあっています。
どうしてそうなったか、順を追って説明させてください。

▶基本は「アートディレクター」です
僕の職能は、社会で流通している肩書でいうと「アートディレクター」という仕事です。
「考えること」と「デザインすること」が高度に合体している職能です。例えば、企業の経営者や自治体の職員と一緒に「経営的な課題をデザイン表現で解決する」ことを目指して、やることの段取りを整えたり、適切な表現をしてくれる素敵なアーティストを口説いたり、お金の計算をしたり、時には自分の手を動かしてデザインすることもあります。

課題を解決するためには手段を選ばないので、グラフィック、WEB、プロダクト、イベント企画、空間設計、映像…と、表現の幅はものすごーく多岐に渡ります。

いわゆる「デザイナー」と何が違うかというと、「そもそも何が課題で、そのために何をデザインして解決するのか」という「そもそもを考える」というところから仕事をスタートするところです。単純に「チラシやWEBサイトを作ってほしい」ということではなく、もっと抽象的な悩みや、数値などのデータから課題の整理をしていきます。

で、この「整理作業」が肝なんですね。
依頼者のヒアリングやリサーチをしながら、「問題がなるべくシンプルに、愉快に解決できるやり方」を発想する←ココ、アートディレクションの肝心要。

従来の「多人数が関わる広告の仕事の棟梁役」ではなく、「アナリストやファシリテーターを兼ねたデザインのディレクター(おお、横文字ばっかりになってしまった)」というのが僕のなかの暫定の定義です。

▶「話を聞く」のも仕事です
アートディレクターとしての、「ヒアリング&情報整理」の技術を磨いているうちに、トークイベントやワークショップで「司会・ホスト」や「コミュニケーションの整理役」の仕事もするようになりました。いっけん関係のない仕事に見えますが、実は「クライアントへのヒアリング」を密室ではなく、公開の場所で「即興パフォーマンス」としてやっているのです。

今は、定期的にトークイベントの司会やワークショップのファシリテーターをやるだけでなく、「ヒアリング&情報整理をして意思決定のサポートをする」だけの「概念をデザインする」仕事もしています。これを総称して「話を聞くひと」としての職能と定義しています。

▶微生物が好きすぎて「発酵デザイナー」になりました
一番良く知られている肩書がこの「発酵デザイナー」かもしれません。
実は僕、6年ほど前から「発酵醸造学」という、お味噌やお酒などの「発酵物」ができる仕組みの研究を続けています。最初は純粋に趣味だったのですが、ここ2〜3年、発酵醸造メーカーのアートディレクションやアニメ、絵本等の制作を手がけ、デザインの技術と微生物研究家の知識が合体していきました。

発酵デザイナーの定義は、「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにするひと」です。顕微鏡でしか見えない無数の菌たちが織りなすミクロコスモスを、グラフィックにしたり、アニメや歌や踊りにしたり、展示会やワークショップやトークイベントにしたり、「発酵醸造技術の素晴らしさを世に伝えるべし」という小泉武夫先生の薫陶を受けて、日々楽しく活動しています。

このテレビ番組でなんとなくアウトラインがわかります。

詳しくはこんな記事で。
・発酵は「人間だけの世界観」を越えた新しい関係性をぼくたちに見せてくれる | WIRED  INNOVATION INSIGHTS

ちなみにネーミングは、活動を取材してくれた毎日新聞の記者の明珍さんから授けられました。どうもありがとうございます。

僕はどんな世界を目指して仕事をしているのか

生態系と人の営みが調和した社会」を目指して日々仕事をしています。
僕は、自分が今まで培ってきたデザインやファシリテーションの技術を、この社会の実現のために役立てたいなあと思っています。

で、これが大きな理想。
そのなかで、じゃあ僕が寄与できる領域はなにか。

現在のところ、それは「発酵・微生物」の領域です。目に見えない生き物たちの営みをつぶさに見ていくことで、未来をつくるテクノロジーや仕事のあり方が生まれるのではないか。そして僕の職能は、そこにいわゆる専門機関の研究者やメーカーとは違う貢献ができるのではないかと考えて様々なプロジェクトを行っています。

主な経歴:
2005年 11月 パリ20区のギャラリー&カフェ”pataques”で展覧会

2008年度 全日本DM大賞 銅賞受賞(あきゅらいず美養品在籍時代・会員向けDMの制作)
2013年 11〜12月 自由大学にて発酵醸造学の入門講座の講師を務める
2014年 3月 DVD絵本「てまえみそのうた」を農文協から出版
2014年 10月 グッドデザイン賞2014受賞(食の楽しみを伝える取り組み【てまえみそのうた】)

こんな記事もあわせてどうぞ。
・キーワードは”豪族2.0″! これからは一旗あげるために地方へ行く。発酵デザイナー・小倉ヒラクさんが考える、今とこれからの日本のカタチ | greenz.jp

僕のこれまで

▶1983年:東京で生まれる
免疫不全の虚弱体質で生まれ、中学生まで毎年夏、母方の佐賀の玄界灘の実家に預けられ、自然に親しみました。この時の体験が、のちに「生態系に関わる仕事」に進むきっかけになり、「免疫力弱め」という体質が、のちに「発酵大好き」の素養を育てることになるとは露とも知らず、無邪気な幼年期を過ごしました。

▶2000年頃: 10代終わりから一人旅に目覚め、パリで絵描き修行
高校では美大受験をしましたが、学費が払えず断念。早稲田大学の文学部へ進学します。高校の終わり頃から「シェルタリング・スカイ」や「深夜特急」の世界に憧れ、バックパックかついでの一人旅にハマります。就職活動全盛期の大学4年次に、ユーゴスラヴィア人の絵描きとの運命的な出会いがあり、パリへ渡って展覧会を開き、時代錯誤にも絵描きの修行に明け暮れます。ちなみに大学で主に勉強したのは文化人類学。卒論は、ユダヤ文化について(←自分の世界と全然違う文化を研究するのが文化人類学の基本。なので、一神教の文化について調べようと思い立つ)。フィールドワークの知識が、後にデザインの仕事の役に立つとは露とも知らず、能天気な少年期を過ごしました。

▶2007年:無職で卒業、借金してゲストハウスを始める
パリから戻った頃には、就活時期はとうに終了。無事、無職のまま卒業すると何を血迷ったか借金をしてゲストハウスの運営を始めます。旅が好きだけど、東京で表現に関わる仕事をしたい。ならば、住んでいる家をゲストハウスにして、そこだけバックパッカー空間にしてしまおう!という発想でした。予想以上に繁盛し、世界中の馬の骨が集まりだします。毎晩世界各国のアヤシい旅行者とパーティをしているうちに「このままだと人生がカオス過ぎてダメになる」と思い、「やっぱり社会と接点を持とう」と思うように。

▶2008年〜2010年:新興のスキンケア会社でデザインの仕事をスタート
カオスすぎる人生の舵取りを修正するため、当時ベンチャーの『あきゅらいず美養品』に入社。最初はバイトで軽い気持ちで入ったものの、予想以上に仕事が楽しく、デザイナーとしてチラシの版下データ作りからWEBの制作、広報誌の取材や企画までデザインに関わる仕事全般、就活したことないくせに新卒採用の人事の仕事まで幅広い仕事を経験したのちに独立します。ちなみに入社時のスタッフは10人弱。3年後に独立する時は100人近くになっていました。

▶2010年〜2012年:元気が有り余って独立。地方の一次産業に関わる仕事へ
独立したものの、インハウス出身の若造デザイナーにすぐに仕事が来るわけがなく、なぜかお鉢が回ってきたのは「地方の一次産業」や「生態系に関わる研究活動」など、いわゆる華やかな「デザイン業界」とは全く違う領域の仕事。田んぼや森に入り、温度や湿度を計測し、まちの寄り合いで旦那衆と酒を飲み…という、都会育ちの僕が体験してこなかったような「その土地に深く入っていく」という経験が、自分の仕事のベースとなっていきました。この時期に、微生物や自然エネルギー、森や水などの「自然のエコシステム」を学んでいくことになります。

▶2012年〜2014年:世の価値観が変わり、仕事が発展。合同会社をつくる
2011年の震災の後に、世の中の価値観が大きく変わります。その時に、「完全に日陰者」だと思われていた自分の仕事に共感してくれる人が増えてきました。その流れのなかで出会った仲間と一緒に合同会社++(たすたす)という組織を起業しました。そこで、会社の経営のイロハを学びつつ、林業再生や、地場産業のリデザインに関わる仕事を多数プロデュース。アートディレクションと事業経営の腕を磨いていきました。

▶2014年〜:再び独立。本格的に微生物の研究をスタート
前職のあきゅらいず美養品時代から続けていた「発酵醸造」に関わる仕事が本格的になり、いわゆる「ソーシャルデザイン」と大きく括られるような領域から、自分が本当に夢中になれる、かつ生態系や人間の暮らしにとって本質的な領域である「微生物」の道を極めるため、もう一度会社から独立。東京農業大学の研究生として、醸造学科の穂坂教授に弟子入りし「発酵デザイナー」のキャリアをスタート。いつの間にか「誰もいない海で船を漕いでいる」状態になっていた(←今ココ)。

…とこんな感じで仕事をしてきました。
さらに詳しくは、電子書籍でどうぞ

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「へぇ〜面白そう!一緒に何かやってみたい」
「よくわからんヤツだな。一度話を聞かせてもらおう」
「私もてまえみそのうたを踊りたい!」

と、思ったらそこのアナタ、下のフォームからお気軽にお問合せください。
では、良きご縁が生まれますよう。

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