あっという間に2025年も終わりです。
今年の発酵デパートメントは例年になくにぎやかでした。
5周年目を迎えて、アジアヨーロッパ南北アメリカ、アフリカと世界中の発酵ファンがわざわざ発酵デパートメント目指してきてくれるようになりました。
売上も過去最高で、2022年のコロナ明けでテレビに出まくっていた年を大きく上まりました。びっくり!
さて。
備忘録も兼ねて、2025年に発酵デパートメントで扱った商品のうち、僕の個人的に印象的だったものを5つピックアップします。
羽場のこうじ
秋田県横手の老舗麹屋さんの米麹。いたって普通の麹に見えますが、酵素の強さとバランスの良さがとんでもない。
オープン当時からの定番でしたが、年明けから春まで開催した秋田フェアで人気が再燃。1kgの袋を2個3個と買っていく熱狂的リピーターが続出しました。
この麹だけで、ご飯を足さずに甘酒をつくるとサラサラなのにしっかり甘い上品な甘酒ができます。
羽場のこうじは「麹にはクオリティがある」ということを理解するにはぴったりのスーパーハイスペック麹です。
もう一つおすすめの使い方は、麹漬け。野菜を軽く塩漬けにした後に甘酒に漬け込む秋田スタイルの甘くて優しい漬けものテクニックをぜひ習得してください。
るみ子の酒
いや〜もう今年はやられちゃったな、るみ子の酒に。
僕の親の世代に勃興した純米酒ムーブメントの先輩、三重県伊賀の森喜酒造。当主るみ子さんのものづくりの哲学が詰まりまくった酒を今年はよく飲みました。おすすめの飲み方はだんぜん熱燗。しっかりボディのある酒なのに、白湯のようにスルスル飲めてしまいます。
知ってるかい?極上の燗酒は時に白湯のように透明になるってことを。
るみ子の酒は、ブレない日本酒の良さを担保してくれる、オールタイム120%信じられる酒なんだよ。LOVE !
LINNÉの蕎麦麹酒
最近デビューした(広義の)日本酒のなかではぶっちぎりでしょう、その尖りっぷりが。
元WAKAZE杜氏の今井くんが京都で立ち上げた新鋭ブルワリー。夏の阪神百貨店でなみいるグルマンたちを唸らせた蕎麦麹の酒が最高でした。
LINNÉはこれまでのクラフトサケの範疇をさらに超えていて、麹自体を米以外の素材でつくるという、焼酎はじめ汎アジアの発酵文化を意識したお酒づくりをしている。味ももはや日本酒の範疇を大きく超えたユニークさで、とにかく「ぶっ飛んで面白いもの」を探している人には全力でオススメしたい。
(ちなみに僕は蔵の名前考えるのちょっと手伝いました)
すっぱい宮崎発酵だいこん
今年発酵デパートメントで最も売れた漬物じゃないでしょうか。
宮崎のキムラ漬物宮崎工業のすっぱい宮崎発酵だいこん。一口噛んだ瞬間にぜっっっっったい忘れることのない深く鋭い酸味が広がります。
食べた人全員が覚えてしまう、唯一無二の味わいは少なくとも半年以上に渡る長い漬け込みによる乳酸発酵と、冬のあいだに野外に組んだやぐらで干す大根の乾燥法にあり。生産背景も味わいも、未来にわたって愛で続けたい素晴らしいお漬物です。。
キムラ漬物さんとはこれから共同研究でこの独自すぎる発酵の謎に挑戦するので、報告をお楽しみに!
谷町納豆
ついに来た、クラフト納豆のニューウェーブが…!
今年発酵デパートメント東京山梨両店でファンが急増した大阪らくだ坂納豆工房によるインパクト大の納豆。
容器の中に入っている藁は、なんと発酵菌のスターター!ワイルドな発酵方法にまず目が行きますが、他にも工夫が。
まず大豆の粒がものすごく大きいので食べ応えがすごい。そして豆がやわらかいのもうまみがダイレクトに伝わって最高です。
僕はご飯にかけて食べるより、塩やポン酢的な調味料を垂らしておかずとして食べるのが好きです。
以上、2025年の発酵デパートメントを彩った発酵プロダクトのご紹介でした。
他にも素晴らしいモノ、個性的なモノ、ぐっと共感しちゃうモノ、素敵な発酵プロダクトにたくさん出会えた年でした。気になった方はぜひ発酵デパートメントか他の取扱店で手に取ってみてください。
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