こんにちは、小倉ヒラクです。このたび発酵デザイナー見習いの募集をすることになりました。普段の発酵デパートメントのスタッフ募集とは違うので、僕のブログで呼びかけします。
発酵デザイナー見習い求む!
食やバイオ関係の調査や研究をはじめ、ミュージアムの展示や催事の企画やプログラムづくり、サービスや商品の開発、観光プログラムの開発などなど、発酵デザイナーとして仕事をやっていきたい人を募集します。
2014年、前例のない謎の仕事としてこの世に生まれましたが、10年経った今、僕ひとりでは到底やりきれなくなってきました。近年は海外からの依頼も多く、今のままでは社会のニーズをまったく満たせないため、僕小倉ヒラクに続く第二の発酵デザイナー候補を募集したいと思います。※あくまで発酵デザイナー見習いの募集であり、デザイン/企画のディレクターやプロデューサーの募集ではありません
当てはまる人、やりたい人がどれくらいいるのかわかりませんが思い切って詳細を書き出してみました。正直けっこうハードかつ長文なのでご興味ない方はここで引き返すのが吉です。
発酵デザイナーの四つの業務領域と応募条件

発酵デザイナーの仕事を分解してみると、この四つの職能の複合体。
A:キュレーター/クリエイター
→展覧会やツーリズムプログラムの企画
→映像作品や絵本、デザインなどの制作
B:食のエキスパート
→発酵食品・調味料の目利き
→レシピ/ペアリングの考案
C:発酵の研究・調査
→日本、世界各地の発酵文化の調査と体系化
→研究機関との協働・技術開発
D:お店の運営
→発酵デパートメント(小売・飲食業)の運営
→サービス、プロダクト開発、MD
求人にあたって、この四つ全てすでにやっている、という人はなかなかいないと思います。なので、
★A or B のどれかを仕事あるいは高等教育(大学や専門学校)として修めている
人を対象とします。要は、クリエイターか食のプロフェッショナルとしての基礎ができていることが前提です。
僕自身の教養の基礎としては醸造学や生物学があるのですが、発酵デザイナーはあくまでで論文を書いたり研究所で仕事をするのではなく、普通の人が触れられるアウトプット(商品やサービスやデザイン)を生み出す仕事。
もし醸造学や化学やっててさらにデザインやれる、料理もわかる、みたいな人いたら最高ですが「そんなに都合のいいことあるかい!」という話なので。研究と実践でいうと、まず実践をやってきている人を優先したいと思います。
(もちろん両方やっている人が名乗りを挙げてくれたら最高なのだが)
最初はお店の運営の仕事からスタートです
では。
次の条件をお伝えします。採用されたらもれなく「お店(発酵デパートメント)の業務」からスタートします。
なぜなら、これこそが全ての基本であり究極だから。各地の醸造蔵の商品が集い、世界中の発酵好きとコミュニケーションを取り、一本のお醤油をつくること、届けることの難しさと尊さを知る。世間に見えているようなメディア的な活動の前に、リアルなモノの動きを体に叩き込むこと。これなくしては発酵デザイナーの使命は果たせない!
◾️ お店の求人とだいぶ違います
通常のお店(発酵デパートメント)の求人は、ちゃんと業務領域を区切って担当する業務をやれればOK!なのですが、発酵デザイナー見習いはそうではないです。
ある程度基礎ができた後が大変。複数の仕事を同時並行し、展示や動画、エディトリアル制作などの現場仕事、アクセスの良くない辺境への出張、まちづくりの現場の難しい交渉ごとなど、ハードな現場で頑張る必要があります。「あなたの仕事はここからここまでね」というタイプの仕事ではなく、しかも仕事をやりながらさまざまな専門知識を学んでいく必要もあります。ミスマッチを防ぐために言っておきます。発酵デザイナーへの道は大変です。気持ち的には建築の設計事務所や映像やデザインの制作会社、あるいはファインダイニングのキッチンで働くぐらいの気合いがちょうどいいと思います。
(なお上記の三つの例のどれもイメージわかない人はそもそも応募すること自体難しいかも)
社会を変えるには、現場で汗かきながら実践を重ねるべし!
ということで。
最初の数ヶ月〜1年くらいはお店の現場仕事をメインに、そこから少しずつ外に出て企画や調査や開発の業務に関わっていくイメージです。最初からプロデューサー的な動きをしたい!という人コンサルや代理店系の会社に応募するのが吉。
食に関わる事業(特に製造や流通などの実業)はレバレッジ効かないし、気候変動や社会の人口動態の影響をモロに受けるし、法律や安全性のハードルもあるし、時代錯誤な慣習もあります。大きく稼ぎたい!世間に名を轟かせたい!という人にはオススメしづらい世界ではありますが、社会の基盤を支える大事な仕事です。農業や環境など、切実な社会課題に対して直接的な貢献のできる仕事でもあります。
美味しいものが好き!ものづくりが好き!という情熱をベースに、社会の基盤を良くするための貢献がしたい!という使命感のある人にはやりがいのある仕事だと思います。
長期的な視点でキャリアをつくっていきたい人、どうぞ挑戦してみてください。
応募条件まとめ
職歴/学歴:クリエイターあるいは食のプロになるため最低限の訓練を詰んでいること
→デザインや料理、農業技術などの高等教育を修めている / 制作会社や飲食店、食品メーカーでの勤務経験がある
年齢性別不問:
→とはいえ即戦力の採用ではないのでまだキャリア初期の人が向いています。
適正:
→体力▶︎お店や展示の現場仕事や僻地への出張など体が元気じゃないとへこたれてしまうかも
→好奇心▶︎様々な領域に関わる、研究に必要な好奇心と柔軟なマインドセットが必要
→センス▶︎美味しい、美しい、面白いなど人の心を動かすためのセンス
⭐︎センスはおいおい訓練していけるとして、体力と好奇心は最初から必須になると思います。
⭐︎英語はできたほうが望ましいですが、好奇心があればとりあえずOK
勤務地:山梨県甲州市あるいは東京都世田谷区
→山梨勤務の場合は住む場所の紹介や移住補助などやります
業務内容:スタートしてからの数ヶ月はこんな感じ
→店舗スタッフ(小売/飲食)
→WEBやSNS運用、コンテンツ制作などのサポート
→調査や企画などの下準備、補助など
→催事やイベントのサポート
契約条件など:正社員になることが前提。適正を見るため三ヶ月の使用期間あり
→給与条件は発酵デパートメントの社員基準で決めます。(職歴と能力にあわせて要相談、年収300万前後がスタートラインになると思います)
→最初の三ヶ月間はパートタイムからスタートでもOK。事情に合わせて要相談
選考プロセス:
まず僕小倉ヒラクと面談し、いい感じだったら次に発酵デパートメントスタッフとも面談してそちらでもいい感じだったら採用です。おそらく3回前後の面談で決まると思います。
まずは問い合わせフォームからご連絡ください。僕に直接メールが届きます。
次のステップも僕のほうから連絡します。それでは良きご縁を。
※送信された個人情報はこの求人にしか使いません。メルマガやDMの送付などはないのでご安心ください。
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