捨てられない本の正体は「グルーブ感」にあり。

事務所から私物の本を引き上げてきたので、本棚が溢れかえってしまった。
なので、いる本といらない本を整理することにしました。

いる本といらない本の境界線

半日ほどかけて1/3強の本を整理した結果、ヒラク的「いる本といらない本の境界線」が明らかになったね。
結論からいいますと、捨てられない本の条件は以下の3つだ!

1. 自分の仕事orライフワークに不可欠な学術書
2.「モノとしての価値」がある本
3. 再読に値する本

では一個づつ見て行きましょう。
1に関しては、例えば経済学者における「資本論」、弁護士における「六法全書」、漢方医にとっての「傷寒論」のような何かあったときに必須なリファレンス。僕にとってはレヴィ・ストロースの「野生の思考」とか、クレーの「造形思考」、小泉先生の「発酵礼賛」とかにあたる。別に学問的な仕事をしていないとしても色々あるでしょ、「家庭の医学」とかアリスウォーターズの「シンプルフード」とか。あ、あと「広辞苑」なんかが究極かもしれないな。

2について。これは、僕の蔵書でいえば「美術書」とか「絵本」とか「スゴい装丁・造本」とかだね。本としての魅力が文章ではなく、「物質的な造形・デザインの魅力」にあるもの。これ、捨てられないんだよねー。僕にとってはそれはアート領域ですが、他にも「アイドルのサイン本」とか、「江戸時代の古書」とか、「複製不可能なアウラ」が強いものも捨てられない。

で、本題は3だ(←前置き長いな)。難しいんだよ、ジャッジするのが。「再読に値する」要素を僕なりに考えた結論はコレだ!

・文体にグルーブがある

正直ここに尽きるかなと。リファレンス型の本じゃない場合、一読するとだいたい頭に情報がインプットされる。

だとすれば。

気になるところだけメモとか取っておけば、あとはもう再読の必要ないじゃん。だから本棚から溢れていったらどんどん整理する。いわゆる「ノウハウ本」や「旬の起業家によるビジネス書」、あとは各種企画本とか。1時間くらいで読めるような軽いエッセイや新書もどかすか整理する。

さて。どどどっと整理した後に、1〜2に該当しないのに、捨てられない本がある。小説もあるし、エッセイもあるし、評論もあるし、新書も若干ある。内容はもちろんもう知っている(いちど読んでいるしね)。なんだけど、たまに読み返す。読み残した部分があるのかというと、実はそうではない。たまにページをめくって「その著者の文章が発するグルーブ感」を浴びたいのだよ。つまり音楽に近いんだな。

「わかったわかった。ごたくはいいから、ヒラク君の本棚に残った『文体グルーブ本』とやらを教えてくれ」

「ええっとぉ、開高健とか、吉田健一とか、赤瀬川原平とか…」

「なるほど。ヒラクくんのエッセンスは『昭和のおじさん』なわけだな」

まあね。

 

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