暮らしにまつわるミクロテクノロジーを学ぶ『発酵デザイン入門講座』始まります。
自宅の「発酵ラボ」をアップデートしました。かなり本格的になってきた…!
いよいよ今月末(10/30)から、greenzの講座『発酵デザイン入門』が始まるぜ。
ヨーロッパから帰ってきてから数ヶ月間励んできた微生物研究の成果を参加者の皆様とシェアしたいと思います。
新規導入したインキュベーターで菌を培養中の図。
初回の講座では、このシャーレ皿と一緒に「野生の菌を探すフィールドワーク」をやる予定。
さて今回のgreenzの講座。
今までやってきたいわゆる「発酵食品」の領域をさらに拡張し、環境技術やヘルスケアなど、微生物を使ったバイオテクノロジーを広く見ていきながら、皆さまが楽しく微生物界に参入できるガイドしていくよ。
・小倉ヒラク | 発酵は「人間だけの世界観」を越えた新しい関係性をぼくたちに見せてくれる « INNOVATION INSIGHTS
もちろんみんな気になる発酵食品テクももれなく解説。
一応参加者のリクエストを聞きつつ、あんな◯△☓も仕込んでしまうかも…?
講座のアウトラインはこんな感じ
開講の呼びかけはこんな感じ。
みなさん、こんにちは!発酵デザイナーの小倉ヒラクです。
今回グリーンズの学校で「発酵デザイン入門クラス」を開講することになりました!今回のテーマは「暮らしにまつわるバイオテクノロジー」の入門講座です。
美味しい食べ物やお酒をつくるのはもちろん、農業の土壌改良や水質浄化、エネルギーの生産など、微生物の力を使ったテクノロジーは、環境と健康に負荷をかけない暮らしをつくるために重要な役割を果たしてきました。そして。その流れは微生物の生態の解明とIT技術の進化によりさらに加速しています。
なんとなく「健康や環境にいい」というイメージはあっても「なぜそうなのか?」がよくわからない。それは専門家でなくても理解できるリテラシーが未だ整備されてないからです。
ということで。今回不遜にも「誰でもいきなりリラックスして微生物の世界にジョインできる方法」の開発にトライしてみることにしました。
微生物やDNAを扱うバイオテクノロジーは、21世紀最大のフロンティアと言われています。 そう言われているわりには何がスゴいのかさっぱりわからないそのミクロの世界を、発酵デザイナーと一緒に楽しく学びましょう!
ちなみにカリキュラムはこんな感じ(我ながらマニアックだぜ)。
・【お知らせ】10月30日(日)開講!微生物&バイオの初歩を楽しく学ぼう/発酵デザイナー・小倉ヒラクさんと一緒に学ぶ「発酵デザイン入門クラス」
第1回【チェックイン】微生物の世界へようこそ
なぜ今微生物/バイオサイエンスなのか?課題を整理しながら参加者の自己紹介と菌を見つけに行くフィールドワークを行います。
第2回【発酵を楽しもう】食のDIYサイエンス
発酵の歴史・技術のアウトラインと発酵食品づくりのツボを学びます。
参加者の顔ぶれを見ながら考えますが、麹(こうじ)か野生酵母パンづくりのどちらに挑戦予定。
第3回【微生物と僕たちの暮らし】ミクロの生態系を知る
いよいよアドバンス編。微生物学のアウトラインを学びます。コンポストをつくりながら、微生物の生態系と代謝を実感します。
第4回【微生物視点で世界を見渡す】白・赤・緑のバイオテクノロジー
微生物学を応用したバイオテクノロジー(医療や環境)を学ぶとともに、人間の体内と地球の物質循環を学びます(たぶんこの講座の一番のハイライト)。
ちょっと上級編の実習をやる予定。
第5回【バイオテクノロジーとあるべき未来】バイオリテラシーを学ぶ
伝統的なバイオテクノロジーから派生した、新たな先端テクノロジーの世界を垣間見ます。遺伝子工学やバイオミミクリー、合成生物学など、これから発展を遂げるであろう生命工学のトピックスを押さえたうえで、市民である僕たちがどのように生命と向い合っていけばいいのかディスカッションします。
一方的な座学だけではなく、色んなバックボーンを持った参加者がディスカッションしながら、未来のテクノロジーにどう向かい合ったらいいのか一緒に考えていきます。知的好奇心と専門領域を持ったオトナが集まるわけなので、ナイスな「お互いが学び合う場」をつくりたいと思っているのだぜ
で。
ここまで書いたら「みんな来てね!」とお誘いしたいところなのですが、例によって速攻ソールドアウトしてしまいました(>_<)
この告知を見て「オイラも興味ある!」という人がけっこういるようでしたら、第二期の開講を検討したいと思っています。
それでは参加者の皆さま、今週末会えるのをマジで楽しみにしているぜ〜!