【5×5×5FES】高村直喜(ホトリニテ宿主)の推薦文

会った瞬間に「あ、自分の人生の伴走者だ」と思わせる人がいます。

推薦者五人目は、山中湖の宿ホトリニテのオーナー、高村直喜さん。

ヒラクの大好きな宿、山中湖畔に佇むホトリニテ。

オープン前から通っていて、恐らく30泊以上は宿泊しています。

このホトリニテ、ひなびた保養所を元DJのぶっとびオーナーのナオくんがペンションに作りなおしたんだけど、いやほんと素晴らしいのよ。

蔵前のnui.みたいに「デザインがスゴい!」とかでもなく、一流旅館のようなサービスがあるわけでもないのだけど、ここにしか存在しない独特の価値がある。

それは何かというと「宿主のパーソナリティが宿に乗り移っている」というところ。

「ひと」を感じる宿なんです、ここ。宿のインテリアからアメニティに至るまで、ナオくんのおもてなしの心遣いをビシバシ感じるし、行くたびに面白い人との出会いがある。

宿がオープンしたばかりでお客が少なかった時期に、よく僕の友達に紹介していたのだけれどもみんな口を揃えて「ホトリニテはスゴい!」と大絶賛。

いまやbooking.comでも賞をもらってしまうほどの人気宿になってしまいました。

ナオくん自身はSNSやメディアで前に出てこないんだけど、こんな唯一無二な空間をつくるなんて、本当にスゴい奴だといつもリスペクトしています。

気になった方、泊まるには予約必須なのではやめにご連絡どうぞ。

それではナオくんの推薦文をどうぞ。

ヒラクくんを知るには一番、どんな方法がよいか?その答えはパートナーである民ちゃんを語ることで解決します。(断言!)

以前、かぐれの敦子さんと民ちゃんについて語った事がある。

どんな内容かというと…。

『僕たちは有難い事に、たくさんインタビューを受けてきた。だけどどのインタビュアーよりも心を動かす誠実さがあるよね』と。

ヒラクくんと結ばれた最良の人は、『誠実さ』という言葉が似合う女性なのです。

人は、自分にないものを求めるのだと思うのですが、ヒラクくんは、その誠実であることを求めているような気がしてなりません。

▶2013年7月14日  誰かを励ます言葉。

自分の仕事に対しても、自分の文章に対しても、他人への接し方にたいしても。

自分自身のもっている真の言葉と誠実に向き合わなければ、伝えたいことを「ちゃんと」人に伝えられないと思うのです。

ゆえに、ヒラクくんの文章は難しいことを書いていても読みやすい。それは伝わってほしいと願って書いてるからか(もしくは食卓で、民ちゃんから「ヒラクくん、そんな事いったらダメだよっ!」とダメだしをくらって、ポカンとしているヒラクくんの姿が目に浮かぶ笑)

僕は宿を継いだ時、不安の只中にいたのですが、その時ヒラクくんから、「大丈夫だよ」と励まされて、はじめて気持ちが晴れたのを良く覚えています。

この記事は、その励まされた時のことをよく思い出す記事でもあり、みなさんに読んでもらいたいヒラクくんの誠実さが垣間見れる文章なのです。


高村直喜(たかむらなおき):山梨県山中湖村、3代続く宿「ホトリニテ」の当主。高校卒業後、DJになるべく上京。10年に渡る音楽活動を休止後、「出会いの絶景」を目指し宿という場所を使い日々真剣に遊んでいる。


 

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。