【5×5×5 FES】デザインとはなにかを問う5エントリー!

過去記事発掘フェスの最後のテーマは、「デザイン」。

最近みんなあんまり認識してないかもしれないけど、僕の職能のベースは「デザイン」。グラフィック・WEB・プロダクト・空間・映像と様々な領域のデザインに関わっていますが、全ての根幹は「デザイン的に考える」こと。僕のなかでの「思考の軸」は、何よりもデザインなのです。

それでは以下、民ちゃんからのコメントをどうぞ。

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『ヒラク君の肩書きは、今や「発酵デザイナー」。でも、もちろんキャリアをスタートさせたときには、「発酵」なんて枕詞はついていなかったのです。デザイナーからアートディレクターへ。仕事を通じて、デザインの奥深さを知り、体現していくために、デザインから発想して書き記すことは、彼の原点であり思考の鍛錬の要素を多分に含んでいます。』

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↓【民ちゃんセレクトの5エントリー】↓

▶2013/9/2 丹下健三の建築に見る、モダン黎明期の思考。

▶2014/10/18 デザインのパラダイムシフト:続くこと、広がること

▶2014/3/18 アートディレクターは、経営するひとの心象風景に立ち会う。

▶2014/2/19 「粋」なものの見方をしたい ~コンテクスト認識とテクスチャー認識

▶2014/10/19 世の中には二通りの人間がいる。「一流」を見つける者と待ち続ける者だ

↓【ヒラクセレクトの+1エントリー】↓

▶2013/01/13 メタ・デザインスキルを身につけろ!

高校時代に「絵を描くぞ!」と思い立ち、パリで絵描き修行をしたのち行き着いたのがデザインの世界。当初は「お金になるからやってみよう」ぐらいの気持ちだったのが、表現者として直接社会と関わることのできる仕事だと気づいたところからのめり込み、自分の職能の一番基底をなすものとなりました。

デザインは、ただ絵を描いたり模型をつくったりするだけでは終わりません。世の中の様々な事象を分解し、分解したパーツをよく観察し、よりベターなものに組み替える。その過程で「価値の再定義」を行っていく、合理的かつ分析的な仕事です。

僕が微生物の「理系な世界」にすんなりと入っていけたのは、もしかしたらデザインの素養が下地になっているのかもね。

というわけで、「発酵」ではじまり「デザイン」で終わる、5×5×5 FES、お読みいただきどうもありがとうございました。

また何年後かにお会いいたしましょう。

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。