ハスラー・ギーク・ヒップスター。

未知のものを発見する、仕組みをつくる、価値を与える。

新しい価値ができて、そこに需要が生まれる。事業やプロジェクトが生まれる時には価値のデザインのトライアングルが必要。そしてそのトライアングルは一人ではムリで、役割分担が絶対必要〜!!

プロデュースおじさんの職能3分割

…と最近痛感するわけです。

それはなぜかというと、仲良しのクラシコムの青木耕平さんとgreenzのおのっちさんの影響。

青木おじさん、おのっちおじさん、あと僕で「プロデュースおじさん」という謎の三人組が結成されています。

・プロデュースおじさんの脱力系ビジネス論がログミーで読めるよ!

この三人はキレイに職能が三分割されていて、

青木さん=ヒップスター

おのっち=ハスラー

ヒラク=ギーク

の役割。これが前述の「価値づくりの役割分担」なんですね。

ギークは自分の好きなことを延々と掘り続けるオタクで、ハスラーはそのオタクに「チームでやったらもっと掘れるよ」と声をかけて仕組みをデザインし、ヒップスターは「掘った穴を洞窟ホテルにして一儲けしよう」と掛け合わせで新しい価値をつくる。

それぞれ得意な力の使いどころが違うので一緒にいるわけです。

全部できる自分を手放せ!

「自分は全部できる!」と、器用な人ほど思いがちです。

実際に全部できたりするんだけど、それぞれが中途半端なレベルでまとまってしまう。自分の目指すもののレベルや規模が上がってきたら「全部できる自分」を手放してしまうほうが、実は自分の目指すものを実現しやすいのではないか…!?

と気づいたのは、青木さんとおのっちさんとよく一緒にいるからなのでした。

発見するのと、仕組みをつくるのと、価値を与えるのはそれぞれが違う領域のデザイン。

一人で全部やっても大した価値はデザインできない。自分ができるどれか一つを選んで最大化させる。そしたら同じく最大化を頑張ってる違う領域の仲間ができるのでもっと面白いことができるしお互いリスペクトできる。

僕のケースでいうと、ハスラーとしては無能、ヒップスターはまあまあできるが無責任になる、同じことを延々続けられるのでギークがベスト!ということにここ最近気づいたわけで。どこかのタイミングで自分の弱みや中途半端な強みを手放さないとキャリアがこじれるんだよ(特に「中途半端な強み」を見切るのが難しい)。

ほんと、僕もそう思います。

 

【追記1】なおヒップスターの青木さんは「ヒップスターの価値と思い違い」について詳細に掘り下げているので興味ある人は検索してみるといいんじゃないかしら?

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。