「今できること」の延長線上に未来がある。

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先日、新卒で大手企業に就職した知り合いの女の子からメールが来ました。
仕事はどう?と聞いたら、

「もうちょっと力つけたらやりたい職種の会社に転職したい」

とのこと。
そうかい。じゃあちょっと発酵おじさんの意見を聞いておくれ。

もしやりたい仕事があるなら、力つく前に転職したほうがいいし、やる気出ない仕事をいくらしてもそもそも力つかないよ。今に一生懸命になれなければ望む未来は来ないからさ!

雲の上から自分を見ている神さまがいて「イヤな仕事を三年間も我慢してエラい!ご褒美に希望の職種に転職させてあげよう」と都合よく他人に引っ張り上げてもらえることなんてありえない。実際は「三年間それなりにやりがい感じて頑張った結果」を足がかりにして、自分の力で一歩一歩登っていくんだよ。

今やっている仕事がやる気でなかったら「やる気でない仕事をやってきた自分」に対して社会から評価が下され、それをベースに次の仕事が割り当てられることになる。
今やっている仕事に意義を感じていたら、同じ原理でそこに評価と次のキャリアが期待される。やる気なくても充実していても、とにかく「それをやっている」ということが既成事実として外部から認識され、評価される。

「やる気ない自分」はカウントされず「やる気ある自分」だけカウントされる、というのは都合のいい解釈でやる気ないと「コイツは惰性でやる気ないこと続けてるな」というカウントになるんだね。

ということで。
さいきん10代の中高生や20歳くらいの就職で悩んでいる子たちがよく僕に会いに来てくれるんですけど、何か言えるとしたら「今を大事にしたらいいよ」ということ。

今自分が好きなこととか、大事にしている感覚を優先してリスペクトできないオトナの言うこと聞く必要ないと思います。ほんとに(例えば僕とか)。

「今の我慢」を担保にしたら未来がもらえる。こういう謎の価値観がこの時代を生きる子どもたちにも刷り込まれているのがほんとに驚きです。「今できること」の延長線上に未来がある。今を生きるアナタは、大事な「今」を取り上げようとするマインドセットから全力で逃げたほうがいいと僕は切実に思うよ。

未来はわからない。
それでも明るい未来を望むなら、集中すべきは「今」だ。力いっぱいの「今」の先に望む未来が待っている。

 

【追記】余談ですが、この話はよくあるダメな恋愛話に似ています。。「好きな人がいるんですけど、好きすぎて振られるのが怖いのでなんとなく告白された好きじゃない人と付き合おうかと思ってます」というこじらせた人が散見されますが、この場合好きな人も告白してきた人もどっちも逃すことになります。今を生きろ…!

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