『発酵文化人類学』を盛り上げてくれる本屋さん、この指とまれ!
【前回までのあらすじ】雑誌ソトコトの連載『発酵文化人類学』が書籍化されることに。「出版は祭りだ!」を合言葉に、このブログ上で事前予約を募ったり、特集企画を組んだり、装丁デザインの投票を呼びかけたり、ソトコト編集チーム一丸となって様々な試みをしてきたのですが…
新著『発酵文化人類学』出版まであと約一ヶ月。装丁もほぼできあがり、さあ本屋さんからの注文をもらう時期だ!というタイミング。なのですが、先日にかもめブックスで柳下さんと世間話をしている時に、色々と考え込んでしまうことがあったのだね。
・そろそろエモい本の流通を語ろうか〜『発酵文化人類学』プレイベントはかもめブックス柳下恭平さんと!
本の流通がおかしなことになっている
柳下さん「ヒラク君。最近の本屋さんは大変なんだ。出版される本の点数はどんどん増えて、反対に一点あたりの本の冊数が減っている。薄く広く扱わなきゃいけないし、本気で売りたい本に集中できなくて疲弊しているんだね」
ヒラク「僕の本も初版は4000部。そんなに多くはないですね。ということは、僕の本も本屋さんを疲れされる原因になっているのか。ガーン!」
柳下さん「ヒラク君の本が面白いという前提で言えば、面白くて初版部数が少ない本も困りものなんだ。取次店※が全国にチェーンを持つ大手の書店への流通を決めてしまうと、今度は本の冊数が足りなくなって、各書店に数冊しか配れなくなる。そうしたら本の平積みもできないし、当然フェアもできない。せっかく面白い本だとしても本棚で埋もれていくんだ」
※出版社と本屋さんをつなぐ流通エージェント。全国の書店にどれだけ本を配るかを決める
僕のはじめての出版『てまえみそのうた』が平積みされる図。幸運にもいくつかの書店でフェアをやってもらいました。
ヒラク「ななな…なんと!いざ本屋さんが『この本を売りたい!』と思っても今度は数が足りなくて売りたくても売れないということになってしまうのですね。これじゃ無名の著者の本が世に出るのはほとんど無理ゲーではないか。どうりで有名な作家の本ばかりがどんどん出版されるわけだ…」
自分自身で取次店になろう
新しい才能を応援することも、本好きの書店員の人が腕前を発揮することも難しい昨今の本の流通事情。インスタントにつくったものを、薄く広く売るサイクルを高速回転させなければいけない。出版社も本屋さんもどっちもそりゃ疲れるわ。
僕が今まで出してきたのは子ども向けの絵本で、一般書と違うマーケットがあったから丁寧に本をつくって流通することができた。それを普通だと思っていたら、普通の本屋さんで手に取る本の世界がこんなにもキビシイことになっていたとは…!
柳下さん「ヒラク君は1000人の仲間といっしょに『こうじづくり講座』をやって、何百人も本の事前予約をしてくれたわけでしょ。もしかしたらさ、ヒラク君自身が流通=取次する人だということもできるよ。ヒラク君の本の価値をわかってくれる個人や本屋さんと直接つながることもできるんじゃない?」
ヒラク「確かにそうかも…!そもそも少ない初版部数。それを広くに届けることなんて物理的に無理!まずはなるべく顔の見える人に届けて、そこから熱を広げていくのが僕にはしっくりくるなあ」
ということで。ヒラクは自分自身で超マイクロな取次店になることにするぜ。
全国のナイスな本屋さんに呼びかけします。
僕の新著『発酵文化人類学』を取り扱ってくれませんか?
『自分が良いと面白いと思う本を売りたい!』
『オモロイ出版社や著者とオモロイ企画やりたい!』
『出版文化が朗らかになるような貢献がしたい!』
という志があり、かつ僕の本を取扱たいという奇特な本屋さん、ぜひ力を貸してください。『発酵文化人類学』の祭りに参加してくださいー!
▶本を取扱ってもらう条件
・平積みできる冊数を注文してくれること
・イベントかフェアを企画してくれること
☆取扱方法は通常の委託です☆
▶本を取り扱ってくれたら…
・申し込んでくれた本屋さん限定の販促グッズ&POPがもらえます!
※今のところ装丁デザインのポスターやヒラク手づくりのフリーペーパーなどを予定
・ヒラクが本屋さんに行ってサインでもイベントでも掃除でもします!
・本のスペシャルサンクスページにクレジットを入れます。
(この本を最初に応援してくれた書店〜のように)
▶こんな本屋さんが協力してくれます!
名乗りを上げてくれた第一号!中目黒に新しくオープンした蔦屋書店の北見さん。
「新著といっしょに、ヒラクさんセレクトの本棚をつくります!」
何度も出版イベントでお世話になっている大阪の名物書店、スタンダードブックストアの中川さん。
「オモロイことやろうや〜!イベントの後に飲みにいこうな〜!」
もちろん神楽坂のかもめブックスの柳下さんも協力してくれます。ちなみに柳下さんが代表の校閲会社、鴎来堂さんがこの本の校閲をしてくれています。本当にお世話になります。
「実は明日の23日の夕方から、神楽坂のかもめブックスとヒラク君とトークイベントするよ!本の流通に関する話に興味がある人は遊びにきてね!」
▶申し込み方法
↓の問い合わせフォーム「私の書店でも取り扱いたい」にチェックを入れて冊数と本屋さんの名前や場所を入力してメッセージしてください。第一次の申込期限は4/15まで!
それでは全国のナイスな本屋の皆さまからの連絡、お待ちしております−!
【追記】ちなみに『発酵文化人類学』にはオビつけるのやめました。本屋さんが協力してくれないと何の本だかわからないという背水の陣…!