ヨーロッパ旅行の最後は、リトアニアのヴィリニュスOUT。
前回まで滞在していた、ポーランドのヤノフ村から一番近い国際空港がある街がここだったのでした。
出国まで2〜3日のんびりしよ…と深く考えずに行ってみたヴィリニュス、
リトアニアのヴィリニュス、良さしかない。良さ〜!!
(柿次郎さん風)— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2016年7月16日
ヴィリニュスはこんな街
ヴィリニュスは、リトアニアの南東部にある人口60万人弱の首都。 この街の旧市街はまるごと世界遺産になっているそうです。
旧市街の入り口『夜明けの門』。門の内部にあるマリア像は地元のおばちゃんたちが熱心に祈りを捧げていました。
東欧のような、北欧のような、スラブっぽい雰囲気も漂う不思議な街並み。
イギリス〜オランダ〜ポーランドとずっと曇りがちな天気でしたが、ここは気持ちの良い快晴でした(でも気温は低い)。今回のヨーロッパ旅行は全体的に避暑のようだったぜ。
壁にアート作品が埋め込まれていたり、
建物にセンスのいいグラフィティがあったり。
街路にはカフェのテラス席が並んで、みんなリラックス。
旧市街の風景。良さ〜!!
リトアニア料理は最高でした
リトアニア風牛タンステーキの煮込み。なんとも不思議な味わい。 サワークリームの甘酸っぱさが特徴的。
チーズやクリーム、そして魚介もバリエーション豊か。
果物もとっても美味しかったぜ。
特筆すべきはクラフトビール。ベルギースタイルのレベル高い地ビールがたくさん。 写真は小麦のエール。レモンを添えてテラス席で飲む。良さ〜!! ヴィリニュスで食べた郷土料理は、どれも西側ヨーロッパ料理のように重くなく、かつ人懐っこい味わいでした。個人的に気になったのはザワークラウトの味。ドイツのような単純な乳酸発酵の味ではなく、旨味もコクもある深い味わいでした。どうやって作っているのだろう?
陰りのある街並みの美学
ヴィリニュスの街はなんというか、哀愁がある。
ヴィリニュスは穏やかで美しい街なんだけど、ちょっと路地に入ると微妙な哀愁を感じる。そもそもリトアニアは、独立した国の体をなすことができた期間がめちゃ短くて、大国に何度も侵攻・侵略され過去100年のうちに何度も住民の3〜4割が死ぬようなすさまじい歴史を持っている。 — 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2016年7月18日
僕が親しんできたヨーロッパ西側、イギリスとかフランスとかドイツとかって色々あったけどやっぱり「勝ち組」なわけで、町並みにも「勝ち組としての誇り」がある。対して今回旅したポーランドやリトアニアはもう圧倒的なまでに負け組であって、街路のあちことに「忍耐」と「悲哀」が刻まれている。 — 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2016年7月18日
散歩中に入った小さな教会でおばあちゃんが十字架に泣きながらキスしていた。これは「大きな力に翻弄される運命」を生き延びた人にとっての切迫した信仰心なのだろう。そう思うと、街角のカフェでのんびりお茶している地元の人の顔には「いや〜平和でよかった〜」という安堵感がある(ホントかよ)。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2016年7月18日
20歳のバックパッカーの頃だったら、こういう景色を見て「なんかみみっちいなあ」と思ったかもしてないが、紆余曲折あるいいオトナになるとなんかこう、グッとくるものがあるよ。東欧のこの謙虚な美しさ、好きです。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2016年7月18日
出国までの数日間「ひとり旅の醍醐味」を満喫しました。
ほんと良い旅でした。それでは日本に帰りまーす。