こうじづくり講座@ブダペスト、大成功!ワークショップの様子はこんな感じ
発酵デザイナーのこうじづくり講座@ブダペスト、大成功!
(…と言っていいと思う、たぶん)
ブダペストで行われた International Scientific Conference Probiotics and Prebiotics 2016 にて、『発酵デザイナーのこうじづくり講座』を開催してきました。
で。結果からいうとめっちゃ盛り上がりました。
三日間のイベント期間中、世界中から集まった微生物学者達とこうじをつくり、アスペルギルス・オリゼの成長を見守り、そして発酵食品を仕込むとこまでみんなでワイワイ作業しました。
ワークショップの様子はこんな感じ
最初はアニメーションからスタート。
映画『千年の一滴 だし しょうゆ』上映イベントの時に、柴田監督に助けてもらってつくった英語字幕版が役に立ちました。
ヨーロッパでもアニメーションの掴みは最強すぎることがわかりました。
今回のために英語のプレゼンテーションを用意しました(研究者が見ても恥ずかしくないものをつくるの、めちゃ大変だったぜ…)。
いつも通り笑いも取りに行きました。いちばんの爆笑が起こったのがこのスライド。
こうじの作り方もしっかり説明しました。
どことなくエスニックなテイスト漂うハンガリー蒸し器。
「何このパウダー?」
「こうじカビの胞子でーす。」
「おおお〜!これがアスペルギルス・オリゼかあ。会いたかった!」
と大喜びのミスターCesi フロムイタリア。
そしてやはりブダペストでも踊った!
意外にみんなノリノリでした。
一日目のワークショップ終了後、会場のレセプションでこうじの育成開始。
ワークショップの参加者はみんな各国のトップ研究者。
彼/彼女らのプレゼンテーションを聞いているうちに…
キレイなこうじになりました!
ちなみに、なぜか超爆速で菌が育ち、いつもより1.3倍くらいのスピードが発酵が進んだ印象。ハンガリーの気候はこうじ向きなのでしょうか。
こうじができた後は、味噌と甘酒の仕込みのデモンストレーション。
みんなものすごく興味津々。
「どうやったらこうじをゲットできますか?」
「自分でつくってください。種麹あげます」
「えッ……!?」
ハンガリーで大人気の食ブロガー、Andras Jokutiさんが遊びに来てくれました。
「へ〜。僕も味噌つくってみるか。僕のブログでこのワークショップ紹介していい?」
いいとも。
みんな「こうじダンス」がかなり気に入ったようです。笑
声をかけてくれた、スロバキアの重鎮、Alojz Bombaさんと。素晴らしすぎるプレゼンテーションでした。
ワークショップ&学会で感じたこと色々
学会終了後、知恵熱でダウン。
濃厚すぎる4日間、色々感じたことがありました。
▶微生物愛は国境を超える
なんと80カ国以上から研究者が集まったこのイベント、各スピーカーの研究発表後もコーヒーブレイクもランチもディナーもとにかくみんなの話が止まらない。
重鎮も大学院生もみんな「やべー、世界中にこんなに微生物好きの同志がいるとは」と嬉しさを隠せないようでした(かくいう僕も人一倍はしゃいでいましたが)。
▶女性が元気
会場は女性が多く、そしてみんなパワフルでチャーミングでした。日本のアカデミズムはおじさんっぽいイメージがあるのでとても印象的でした。うん、いいなあ。
▶アニメ&ダンスの力は偉大
実は僕の専門である麹は世界の微生物学会ではマイノリティ(まあ日本にしかいないし)。アニメとダンスを入り口にすると、違和感なくスムーズに好奇心を持ってもらえたようでした。
やっぱり五感を使うの大事。
文脈がよくわからないまま無邪気に「踊りましょう!」「お米バラしましょう」とか参加者を巻き込んでしまったのですが、後でプレゼンテーションを聞いたらみんな高名なサイエンティストで、冷や汗が…。
「よくわからないまま土俵に登ってしまう」というのが僕の宿命のようだぜ。
〜打ち上げ時のフィードバック〜
オーガナイザーのPeterさん「いやあ、君のワークショップ、なんか変てこだったけど良かったよ。来年もやってくれるかな?」
ヒラク「いいとも!」
オマケ:ハンガリーのバカンス
イベント終了の翌日、トカイ(貴腐ワインの銘醸地)にエクスカーション。
ハンガリーでも数少ない「天然醸造のお酢屋さん」に行ってきました。
とってもスタイリッシュなビネガーでした。特に名産のブドウで作ったワインビネガーが最高。サラダとか煮込み料理に良さそう。
地元の人気レストラン、Anyukám Mondta へ。
正しい郷土料理をごちそうになりました。美味しすぎて特に何も言うことはない。
ハンガリーではふだんあんまり食べないスイーツを堪能しました。お菓子天国、
最終日は一日ハンガリー式温泉に入りまくりでした。
室内温泉は、地元のおじちゃんおばちゃんが養生モード。
室外温泉はリゾートビーチみたいでした。
僕は室外のリア充な感じに耐えられず、室内の一番ちっちゃいお風呂でおじいおばあに並んで長風呂しておりました(>_<)
最高すぎたハンガリー。来年はイロモノじゃなくてちゃんと研究者として戻ってくるぜ。
マイさん、Peterさん、Nobertさん、IPCのスタッフ&参加者の皆さま、ほんとお世話になりました。
Photo by ヒラク&マイさん
・Probioticsという新たなトレンド。ブダペストで発酵しまくってきた
・新たなマーケットの開発と落とし穴。プロバイオティクスの話の続き
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