北九州のDNAが蘇るモツ鍋味噌汁

【味噌】麦味噌

【出汁】いりこ・昆布

【具材】モツ鍋の残り(モツ・豆腐・ニラ・キャベツ)

僕の母方の実家は、佐賀県の小さな漁村。

虚弱児だったヒラク少年は、毎年夏休みになると漁師のおじいちゃんのもとに預けられ、海で鍛えられていたのでした。

そんなわけなので、北九州には昔から縁がありました。最近、ご縁があって福岡で仕事が始まったので久々に北九州に戻ったら、突如蘇った僕の北九州DNA

福岡空港を降り立った瞬間に、なぜかモツ鍋の作りかたを思い出しました。

それから我が家にお客さんがくるとモツ鍋を振る舞う習慣に。

で、振る舞いご飯って、だいたい作りすぎちゃうじゃないですか。なので、残りは翌朝お味噌汁に。モツ鍋はそもそも味噌味なので、翌日やることと言えば、いりこ出汁を足して、味噌をちょっと濃くすることぐらい。

動物性のモツ特有のコクと、ニラの香り、キャベツの食感がかみ合わさってなかなかにパンチのある味。昨夜の宴と少年時代の楽しい記憶が蘇る、ほんに良か味噌汁ばい。

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。