特集本編のスタートは、こうじづくりの教科書となる書籍『おうちでかんたん こうじづくり』の編集担当、松久さんの寄稿から。
こうじづくりメソッド標準をまとめたこの本ですが、おかげさまで大好評!!
…とはなっていないのが現実ッ…!
そもそも…!「麹(こうじ)」というものが一般的に認知されていないうえにッ…!さらにそれを自分で手作りするというテーマに反応してくれるのは、残念ながらごく少数ッ…!僕、知り合いの本屋さん以外で置いてあるの見たことありません。
しかしだよ、これは裏を返せば「この本が店頭で平積みされるようになったら、ムーブメントになっている」ということ。ゼロから始めるからこそ、燃えるのだよ…!
ということで、松久さんのPR文をどうぞ。
こんにちは! 『おうちでかんたん こうじづくり』の編集を担当した松久章子です。
(あこがれの西郷さんとの2ショットで失礼します from 鹿児島)
自分で言うのもなんですが、『おうちでかんたん こうじづくり』は、人をハッピーにするパワフルさと実用性とかわいさ満点のDVD絵本なんです。読んでDVDを見るだけで、こうじ菌のことが好きになっちゃいます。そして、ほんとうに家庭でかんたんにこうじがつくれるようになります。
ところが、あまりにも内容が新しすぎたのか、
じつはあまり書店に並べてもらえていません。
「塩こうじ」や「手前みそづくり」のブームで、こうじに触れる機会が少しずつ増えているとはいえ、自分でこうじをつくろうという人は(つくれるという発想自体)、まだまだ少数派。そんなこうじづくりがよもやDVD絵本になるなんて。あまりに予想の斜め上すぎて、書店員さんの目がテンになるのも仕方ないかもしれません。
じっさい、著者の小倉ヒラクさんからこの企画をいただいたときは、私自身が目がテンになりました。
でも、できたばかりの「こうじのうた」にやられました。「こうじモコモコ、こうじモコモコ♪」というフレーズを聞くうちに、なんだかソワソワ、わくわくしてしまい、気が付いたら「やりましょう!」と拳をにぎりしめていました。
聞くだけでなんだかこうじがかわいく思えてしまう、不思議な引力のあるうただと思います。
まずは「こうじのうた」、聞いてみてくださいね。
こうして企画は始まり、ヒラクさんのかわいすぎるイラスト、敏腕編集者の岩井真木さんの構成力、デザイナーの橋本亮子さんのセンス、発酵兄妹の五味仁さん、五味洋子さんをはじめとする醸造家の皆さんの協力、そして、付録といえないくらい気合の入りまくった動画を作り上げてくれた松村敏行さんとFLEP FUNCEのお二人のパワーが怒涛のようにほとばしり、とってもかわいいDVD絵本が完成しました。
とはいえ、冒頭のとおり、ただ待っているだけではこの本はなかなか多くの人には届きません。
でも、著者の小倉ヒラクさんが主宰する「こうじづくり講座」の予想外の人気に驚きました。こんなにニーズがあったとは!そして参加者の皆さんの熱狂っぷりを感じて、こうじづくりは確かにみんなをハッピーにするんだと確信しました。
こんなに楽しいことがあることを、知らない人が多いだけなのです。
ならば、自分たちでその楽しさを広めればいい。
こうじのすばらしさ、こうじづくりの楽しさを前のめりに、しかも愉快に世の中にPRして、DVD絵本も売っていくのじゃ!
そんな思いで、こうじの伝道師、小倉ヒラクさんのプロデュースにより、この特設ページを開設することになりました。
私も、こうじで世界が変わりました。
私もじぶんでこうじ菌をそだててみて、世界が変わりました。
顕微鏡で自分がそだてたこうじ菌の胞子をみたとき、思わず「かわいいっ!!!」と叫んでしまいました。「菌」がこんなにカワイイと思ったのは、生まれて初めてでした。
そして、あまたあるカビのなかから毒をまったくもたない「こうじ菌」を発見し、手なづけて、和食に欠かせないさまざまな発酵食品を生み出してきた日本人の知恵に改めて深く感動しました。
この感動は、こどもから大人まで誰でも味わえるものだし、たくさんの人に味わってほしい。さあ、こうじワールドへ。ご一緒に!
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DVD絵本『おうちでかんたん こうじづくり』の出版社について
「一般社団法人 農山漁村文化協会」(略称:農文協)という、長~い名前の出版社です。
農文協は、約70年前から全国の農家を一軒一軒まわり、農家の雑誌「現代農業」などをつくって販売してきました。いまでも職員は、ホンダのスーパーカブに乗って、山の奥深くの農家まで訪ねています。自然の力や身の回りにあるものを最大限に生かして暮らしをつくる、農家の自給の技と知恵。それらに学んで出版物をつくり、次世代に伝えたい。そんな思いで職員は日々農村を回っています。
日本の農家にとって、もっとも身近で大切な農産物のひとつが「米」です。昔から農家は、わが家のお米でこうじをつくり(または糀屋さんでこうじにしてもらい)、味噌やしょうゆ、酒などさまざな発酵調味料を手づくりしてきました。「こうじ」の文化は、米を中心とした農家の自給の暮らしに欠かせないものだったのです。いま、自給の暮らしを楽しみたい人へ、「こうじづくり」にもぜひ挑戦してもらいたい。そんな願いも込めて…
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