人口数千人の小さな町に、5万人がやってくる!
田んぼが広がるのどかな風景をトコトコ歩いていると突如あらわれる巨大なフェス。こ…これはウッドストック1969のようではないかッ!
千葉県神崎にある二つの酒蔵、寺田本家と鍋店が中心になって開かれる「神崎酒蔵まつり」にコージーズチームで出演してきました。いや〜楽しかった。
寺田本家会場。朝九時からお酒を試飲してみんなご機嫌。
この会場周辺は、オーガニック食材や衣料品、雑貨などのブースが並び「自然派の祝祭」的な雰囲気(おお、これもウッドストックっぽい)。
鍋店会場。こちらは「日本酒好きです!」オーラ全開の人たちでいっぱい。
日本酒版オクトーバーフェスですね(僕もたくさん試飲してほろ酔いになりました)。
寺田本家さんの「個性的な自然酒」に対して、鍋店さんの「本格派の清酒」。
どっちも美味しくて、困るぜ(ちなみに午前11時時点で不肖ヒラク、相当できあがっていました)。
寺田本家裏広場では、オガクズを醸した「発酵浴」を体験したり…
初体験の「世界一臭い発酵食品」、シュールストレミングスをテイスティングしたり(バイオハザード級の臭さだったぜ)。
午後からは、寺田本家会場でおなじみ「発酵男子のCOZY TALK お蔵フェス出張編」。
五味醤油の若旦那と、寺田優さんとおしゃべり。今回は普段一番しゃべらない優さんにいっぱい喋ってもらいました。
『うちはオーガニックの日本酒づくりをしていますし、オーガニックな暮らしを提案しています。でも、それじゃないとだめだというつもりはないんですね。どこかでそれを客観的に見る目も持っていたい。多様性がなくなるとつまらないと思うんです』
↑絵本「こうじのうた」編集者松久さんのfacebook書き込みから引用。
全く個性の違う二つの酒蔵が一緒になってつくりだす空間の面白さは、このセリフに収斂しそう。ヒラクが五味さんや寺田さんに出会って驚いたのは、その「受け入れる力」。
五味家も寺田家も、家族みんなとにかくおおらかで、いつもご機嫌。人のことを批判しないし、自分のことを卑下したりもしない。「自分とは違う価値観」に対して、身構えることなく、信じ過ぎることもなく、いつも良い距離で受け止める。
都会でビジネスの世界に関わっていると、相手を出し抜いたり、強がって自分を正当化することが「生きる知恵」として評価されることがある。そうやって良い肩書や報酬を得られるメリットはあるかもしれないけど、そのかわり「心から人を信じる」という事ができなくなって、どこかで「この笑顔の裏にはなにか思惑があるんじゃないか」と猜疑心にとらわれることになる。
生来すごく楽観的だった僕ですら、そういう疑心暗鬼があったということを、寺田さんや五味さんたちに出会ってはじめて気づいたのです。
寺田本家や、この酒蔵まつりが愛されるのは「お互いが心から信じ合える世界」があったらいいなあ…と願う人たちの集まる場になっているからなのかもね。
その後、ライブステージで森ゆにちゃん、flep funce! 、発酵兄妹と山梨発酵マルシェチームと踊ってきました。3分本気で踊ったら、呼吸困難で倒れそうになりました。
寺田さん、神崎のみんな、本当にどうもありがとうございました&お疲れ様でした。
また来年もよろしくどうぞ。
(僕が一番ダンスが下手だというのは秘密な…!)