野菜のあまみを引き出す味噌汁

【出汁】昆布

【具材】人参・白菜・大根・豆腐

【味付】塩こうじ(←手前こうじ!)、酒粕

毎日朝から晩まであちこち動きまわって疲れ果てた。そんなときは、味噌汁で疲れを癒やす!

…という趣向でつくる一杯のキーは、昆布&根菜類でうまみとあまみがいっぱい詰まった出汁をていねいに引くこと。

沸騰しないように火加減を気をつけながら、野菜と昆布をコトコト煮る(←昆布は適当なところで引き上げる)。すると、味噌を入れなくても「うまい!あまい!」という滋味深いスープができあがる。

となると、味噌はなるべくこのスープを邪魔しないものがいい。ということで、我が家のシンプルな手前味噌(米)をチョイス。そして、味噌の分量は普段の半分くらいにして、そのかわりに塩こうじと酒粕を入れてより野菜の味を引き出すように調整する。

それではいただきまーす。

ズズッ……ゴクリゴクリ。

い……生きててよかった…!

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。