大阪の味噌ラーメン専門店「みつか坊主」の梅田新店舗をプロデュース。
建築家・工務店・写真家・看板職人等とチームを組み、ガレージを洗練された店舗空間に。
空間の設計だけでなく、店名・コンセプトの提案から組み立てました。
全国の地味噌と、地元箕面のクラフトビールのこだわりが光る、とても良い雰囲気のお店です。梅田に立ち寄った際はぜひ覗いてみてくだいさい。
- プロデュース: 斉藤 光典(みつか坊主) & 小倉 ヒラク
アートディレクション&デザイン: 小倉 ヒラク - 設計: 鍵谷 晃司(atelier skip)
- 看板: 長谷川 大作(長谷川企画)
- 建築写真: 三浦 蘭
料理写真: 吉田 英里子 - クライアント: みつか坊主
プロジェクト期間:2013.02〜2013.09
「スタッフの働く姿がカッコよく見えるように」という要望で設計したキッチンまわり
味噌とクラフトビールという、「匠の醸造技術」を体現する店名&ロゴを考案。お店の各所に意匠が施されています。
「味噌のワンダーランド目指してます!」というオーナーの斉藤さんの意気込みをそのままアートディレクションに。ちなみにみつか坊主の味噌コレクションは衝撃的にスゴい!
デザインにあたって考えたこと
▶回転率ではなく、満足度
味噌ラーメン屋さんは、「狭い空間で回転率を高めるビジネスモデル」が標準。密着した客席の配置にしても、テンポの速い音楽にしてもそう。なのですが、「みつか坊主”醸”」ではその概念を覆し、「リラックスした空間のなかで、最高の味噌ラーメンとクラフトビールを味わえる空間づくり」を目指しました。元ガレージだった立地を活かし、天高3m超、店内の半分はクラフトビールを楽しめるバー仕様になっています。
▶働くスタッフの導線の最適化、掃除しやすい内装
伊丹空港近くの一号店で課題だった「調理→提供」のスタッフの導線の最適化を考えました。コンロと洗い場のあいだで複数人が行き来してもぶつかりにくい設計や、食事ができてから提供するまでの動きにも無駄が出ないように気をつけました。
経営者からの「掃除がしやすく、いつでも清潔にできるように」という要望から、シミがつきにくい壁材、水拭きしやすい床材を選んでいます(←といっても実際に選んだのは、設計士の鍵谷くんだけど)。
▶店名をアイコン化し、ダイレクトにお店の価値を伝える
店名の”醸”をアイコン化したロゴを使って「ごちゃごちゃ説明しなくても、すぐにこの店のやりたいことが伝わる」ことを目指しました。ロゴは、鉄を打ち抜いたサインを前提に設計し、空中に「醸」という文字が浮かんでいるような看板をデザインしました。その他、色とりどりの味噌の写真やビールの写真を引き伸ばしてポスターやテーブルトップに使って「待っているあいだにワクワク感が高まる」仕掛けを心がけました。
プロジェクトの経緯や詳細は、下記リンクにて。
・【事例紹介】みつか坊主醸トータルデザイン!