魂込めてつくった本だから、ロングセラーにしたい!
今年春に出版された『発酵文化人類学』、10月に5刷20000部を達成し、年明けに6刷目を迎える予定。つまり!次は!30000部の大台…。どひゃー!
応援メッセージがオビになりました
長く読み継がれるロングセラーを目指し、このたび満を持してオビをつくりました。
(デザインはもちろんBAUMチーム)
表にはSNSやラジオ番組で推薦してくれた三名の作家の皆さまのコメントを掲載。
・高野秀行さん(探検家)「今年のマイベスト本!」
・小田嶋隆さん(コラムニスト)「魅力的な文体!」
・佐々木俊尚さん(ジャーナリスト)「夢中であっという間に読破!」
皆さま『発酵文化人類学』を見出してくれて本当にありがとうございます。涙
裏面には本屋さんからの推薦コメントを掲載。改めてたくさんの本屋さんから応援してもらっているんだなあ。感謝!
表も裏もこれでもか!と推薦コメントが乗っていますが、これすべてSNS上と出版ツアーで寄せられた応援メッセージ(つまりこちらからの依頼じゃないってこと)。
出版当初はオビなしでスタートしたんですが、たくさんメッセージもらって嬉しくなってしまったので、20000部以降はオビ付きで書店に本が並びます。やっほー!
引き続き応援をお願いします!
心機一転、ロングセラーを目指して頑張るぞ!
…というタイミングでこのブログをご覧の皆さまにお願いがあります。
『発酵文化人類学』がロングセラー本になるよう応援してほしい〜!!!
BRUTUS新号『危険な読書』特集巻頭でも紹介してもらったり…
たくさん新聞や雑誌の書評で取り上げてもらったり…
往来堂書店さんや探検家の高野秀行さんから「2017年度ベスト!」と推薦してもらったり。
100人以上動員して最高の盛り上がりを見せた大阪スタンダードブックストア
たくさんの人に応援してもらって、『発酵文化人類学』はニッチ領域のとしては異例のベストセラーになりつつあります(正確な分類で言えば「生物学」の本なんだぜ)。
・一週間で重版出来!の舞台裏。マーケットではなくコミュニティに届ける。
このご時世、いっしょうけんめい本をつくっても最初の1〜2ヶ月がピークで、ほとんどが3ヶ月以内に店頭に並ばなくなってフェードアウトしてしまいます。そのなかで時間が経てば経つほどじわじわ広がっていくこの売れ方は本当にありがたいことだし、なにより
すごく発酵っぽくないですか?
さらにナイスにこの本が発酵していくように、
☆友達や家族に「これ読んでみてね」とオススメする
☆amazonにレビューをあげる
☆SNSやブログに写真や感想コメントをアップする
☆神社にお参りするときに「本が売れますように」と祈願する
などのアクションをしていただいたら、編集チーム一同とても喜びます。
ハシモト編集担当「みなさん…!私たち、50000部売るつもりですから!」
というハシモト編集の言にならって、次の目標は50000部です( ー`дー´)キリッ
魂こめてつくった本だから、長く売りたい!
燃え尽き状態でひたすらサインを書く2017年春。はるか昔のようだぜ…!
ということで告知と応援のお願いはおしまい。ここから半年強経ってみての著者ヒラクの所感をお話したいと思います。まず最初に思ったのは、
本を書くのって、めちゃ大変!
僕の十数年に及ぶ活動を余さずまとめた20万字強のボリュームで、かつ学術的な裏付けも取らなきゃいけないとあって、書き終わった後に放心状態になって何も書けなくなるほど燃え尽きました(自分のキャパシティの小ささよ…)。
僕としてはそれだけ魂込めて書いたので、出版された時点で「はい次!」とはなれず、できるだけ色んな人に届いてほしいなと思っているんですね。
まあそれは著者の都合なんですけど。実は読者の立場になってみても、三ヶ月スパンで本が入れ替わっていくような事態は好ましいとは思えない。
だって考えてみてよ。
書評や本屋さんの店頭で知って「この本面白そうだな」と思ってから実際に買って読んで友だちにクチコミして…というサイクルは半年とか一年くらいかかります。なんだけど三ヶ月で消えちゃったとしら、読者の体感よりも流通の速度がファストすぎてぜんぜんヘルシーじゃないでしょ。
「つくる」だけでは「価値」にはならない。だからつくったものを「価値化」しないと、せっかく手間ひまかけた意味がないわけです。今の本の流通サイクルにそのまま乗せると、価値を発酵させる時間がない。奥さん!浅漬けですよ〜!
ということで。僕はしばらく新しい本を出さないことにしました。
実はオファーもいくつかあるんですけど『発酵文化人類学』がきちんと価値化されるまで粘着に営業活動をすることにします。それがファストすぎる今の本の流通に対して僕個人ができるアクションだし、何より出版ビジネスの醍醐味は増刷によってめちゃ利益が出るところだからね。業界への問題提起としてもビジネスモデルとしても合理的なのだぜ!
加速しすぎたものをスローダウンする。過剰な状況を健全にする。
価値、発酵させてこうぜー!
いっぱい感想&レビューもらってます
本がきっかけになって県外からの人が訪ねてくるようになったマルサン葡萄酒若尾くん
最後に今までに皆さまにもらった『発酵文化人類学』のコメントを一部ご紹介します(一部と言いつつめちゃ長い…!)。こんな感じでコメントをアップしてもらえると嬉しいデス。
まずはtwitterから。数え切れないくらいのコメントがツイートされました。
小倉ヒラク『発酵文化人類学』、芳醇な酒と複雑で深い味わいの漬け物を頂いた読了感。軽やかな文体なのにしっかりと発酵食のエッセンスを学べ、醍醐味を味わえる。小泉武夫『発酵食品礼賛』を未来志向センスで更新した新しい古典です。同年代の人や学生に激プッシュ確定。僕の似顔絵も登場してて光栄! pic.twitter.com/Joab02hTDl
— ドミニク・チェン@『謎床』重版出来 (@dominickchen) 2017年6月30日
この本、超面白くて夢中であっという間に読破しました。思わず高知の酸っぱいお茶「碁石茶」と、塩を使わない長野の漬物スンキを買っちゃったよ。発酵好きにオススメ。発酵デザイナー小倉ヒラクさんの著書。/発酵文化人類学 – 木楽舎 https://t.co/ecE0mmL5lZ — 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2017年6月22日
対談に先だってヒラク君の『発酵文化人類学』(木楽舎)を読んだのだけど、これ、めちゃくちゃ面白い。菌と酵素の関係を「菌がジョン・レノンで、酵素はイマジン。レノンが死んでもイマジンが残るように、菌が死んでも酵素は残る」なんて無茶な比喩も私好み。
— 高野秀行 (@daruma1021) 2017年8月3日
私を含め、いろいろな人がおそらく漠然と、あるいは雑多に考えていることが ここまできちんと整理され、深く考察されているのは驚きの一言。パッチワークの大風呂敷が最後にきちんと折りたたまれているよう。暫定ながら今年のマイベスト本である。 — 高野秀行 (@daruma1021) 2017年8月3日
現在発売中の週刊新潮7月13日号「ベストセラー街道をゆく!」、取り上げたのは小倉ヒラク『発酵文化人類学』(木楽舎)。「発酵」と「ギフトエコノミー」の考え方を掛け合わせ、実際に成功(一週間で重版出来)してしまったとんでもない奇書。ある意味ディープなのに全方位向けでもある逸品です pic.twitter.com/RJ9NhvPXho — 倉本さおり (@kuramotosaori) 2017年7月10日
小倉ヒラク「発酵文化人類学」
発酵文化の分かりやすい解説が、なかなか小泉武夫先生の新書が読み進められない自分に嬉しい。「現代のイノベーション軸とオーガニック軸の間の揺れ動き」には共感。唐突にノラ・ジョーンズが出てきた
あと、スカ音楽についての理解が深まった。 pic.twitter.com/9Z1cKlnhXP— ジャネイロ(吟遊詩人) (@Mandorio0510) 2017年6月8日
小倉ヒラクさんの『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』話し言葉で読みやすくて、ページからページを元気よく飛び回っているうちに難しい話もわかった気になれ、最後まで辿り着いた!と思ったら、著者の次なる冒険を見送る羽目になる愉快な本https://t.co/q6UOWJks9B — 本の小箱 (@faun_soul) 2017年8月9日
ヒラク君の『発酵文化人類学』面白い!「醸造芸術論」から読み始め。普遍の美は存在するか?という疑問から始まり、「美とは愛と同じく一瞬のさざなみのようなもの」と。ここだけ切り取ると何の話?って感じだけど、随所に出てくる例えが絶妙で、発酵を切り口に文化的多様性への愛に溢れてる。 pic.twitter.com/fnZHqJYWbE
— Kanako Iwanaka (@kanako_iwanaka) 2017年4月25日
『発酵文化人類学』第6章もめちゃくちゃ感動する…。「つくるプロセスを通して、ともに働く人や自然との絆を深くする」「基本はルーツ、細部はトレンド」「プロダクト自体に革新をもたらすのが嗜好品だとすると、伝統的なプロダクトの周辺に革新をもたらすのが調味料のデザインの現代性」。
— Shodai (@Ringoski) 2017年8月11日
小倉ヒラク・著「発酵文化人類学」が面白いです。お喋りしてるような文体、ハッキリした引用元、発酵と他のモノとの類似性(しかもその例えにチョー納得!)ヒラクさん自身の考え方、ユルいイラスト、発酵を巡る冒険、とても楽しめました。続編、出るといいな♪ — セリツー (@seritsu) 2017年8月29日
このインターディシプリナリーな感じは、個人的に大好物。文理を超えてというか、マッシュアップ感というか。
単純にへぇ~って感じもあるし。
著者さんの視座というかスタイルには憧れがある。こういうことしたかった。
小倉ヒラク 著 『発酵文化人類学』、おもしろいです!— 最後のはちうみ (@knsw008) 2017年9月17日
昨日は松本に「発酵文化人類学」の小倉ヒラクさんと、「真澄」の宮坂醸造の宮坂勝彦さんのイベントに行きました。すごく良かったです。「発酵文化人類学」は脳が忙しくなる名名名著です。あぁ、行ってよかった!! — 星野概念 (@gainenhoshino) 2017年12月3日
ある居酒屋で呑んだ日本酒に舌鼓を打ちこれは只ならぬお酒だと厨房を覗くとパック酒が注がれていた。自分の舌の不確かさを嘆いたが発酵文化人類学著者小倉ヒラク氏がパック酒を推す話をラジオで聴き自信を持ってコンビニでパック酒を選びストローを差し呑む姿は良寛牛乳を飲む高校生そのものだったよ。 — オオハタ家の日々 (@u_phone) 2017年10月3日
『発酵文化人類学』マジおもしろいからオススメ。発酵興味がなかったけどすげえ「ハッ!」となる……ぬか床作ってみたくなりますわ(近所からぬかをゲットしたけど放置しっぱなしです) https://t.co/ad7b7jRbCi
— 海猫沢めろん@キッズファイヤー・ドットコム (@uminekozawa) 2017年10月11日
電車の中。目の前の方が『発酵文化人類学』を飲んでいる。その著者、知り合いだよ〜、友だちだよ〜!と言いたくなるのをグッとこらえる。 pic.twitter.com/oG3huJJLUF — 安田登 (@eutonie) 2017年11月1日
つぶやいてくれた皆さま、どうもありがとうございます。
インスタグラムでもセンスの良いたくさんの写真が感想とともにアップされました。 写真集みたいでスゴい!装丁デザイン頑張ってよかったなあ。
facebookでも友人たちから気合の入った感想コメントをもらいました。公開コンテンツのみちょっとだけ抜粋すると…
それではみなさま…
発酵文化人類学してる? pic.twitter.com/9Gs0dHOdGs — くいしん (@Quishin) 2017年6月25日
応援どうぞよろしくおねがいします。
【追記】10000部達成の時に約束した『発酵文化人類学・海外編』ちょっとずつ準備を始めています。2〜3年後、満を持してスゴい本つくるぞ。エイエイオー!