美術手帖編集長と銀座で対談してきました。
こないだ発売された「新しい食特集号」の出版記念イベントでお呼ばれして、編集長の岩渕さんとなぜ美術のメディアが食に注目するのかをあれこれ掘り下げました。
【美術手帳10月号】「新しい食」特集関連イベント、発酵デザイナー・小倉ヒラクさん×BT編集長・岩渕貞哉のトーク、銀座蔦屋書店にて開催中! 食とアートの未来と課題について語り尽くします。 pic.twitter.com/LbBUerROVj
— 美術手帖 (@BIJUTSUTECHO) 2017年10月19日
日本各地で開催されている芸術祭に郷土食が欠かせないこと、コミュニケーションをテーマにした現代美術のトレンドに食がマッチしていることなどなど、アートと食のシンクロっぷりがよくわかりました。
名編集長は、おばちゃんである。
でね。
岩渕編集長とははじめましてでした。アート雑誌の編集長と聞くと、ウッディ・アレンの映画に出てきそうなひねくれインテリメガネの優男みたいな人が出てきそうですが、予想に反して岩渕さんは素朴かつ実直な佇まいのおにいさん。話も気取ったところがなくとっても聞き上手でした。めっちゃ気さくでオープンハート!
イベント終了後、美術手帖編集部とご飯食べにいってワイワイ話しているなかで、予想外の岩渕さんの気さくっぷりについて言及したらば、
岩渕「ヒラクさん。いい編集長を目指そうとすると、おばちゃんになるんです。」
えっ、いい編集長は、おばちゃん…ですか?
岩渕「だって初対面の人と仲良くなって色々話を聞かせてもらうわけでしょ。だからアタマ良いふりしちゃダメだし、誰でも気さくに気持ちよくコミュニケーションできなきゃダメ。それってつまり、おばちゃんでしょ」
確かに…!地方で会う徳の高いおばちゃんの特長だ!それ。
最近出会った編集長を思い返してみれば…
ソトコトの指出編集長…おばちゃん!
OZマガジンの古川編集長…おばちゃん!
のんびりの藤本編集長…おばちゃん!
美術手帖の岩渕編集長…おばちゃん!
みんなめちゃ腰低い!気さく!謙虚!でも信念ある-!
徳高いおばちゃんの条件兼ね備えてる~!!!!
考えてみれば『暮しの手帖』伝説の初代編集長の花森安治さんなんて見た目からしておばちゃん的。そうか、名編集長はおばちゃんなのか。
皆さま、この驚くべき事実をご存知でしたか?
(僕は昨日まで知りませんでした)
【追記1】「徳高いおばちゃん」は「話聞いてもらえるおじさん」の対極をいくスタンスだと言えますね。
【追記2】女子編集長もやはり徳高いおばちゃんに帰着するのでしょうか?まさか「話聞いてもらえるおじさん」になる傾向があったりして。
【追記3】編集長各位、失礼いたしました。お話できて嬉しかったデス。