丸善京都本店で行われた能楽師安田登さんとのイベントでの集合写真。超満員御礼!
いよいよ佳境に入ってきた新著『発酵文化人類学』の出版ツアー。
最近の動向をノートしておきます。
売れかたが加速しています
4/28に出版してから三ヶ月経過して、さらに売れ方が加速しています。
スタートダッシュでドン!と売れてそのあと落ち着く感じになるかと思いきや、SNS上でのたくさんのコメントや新聞や雑誌、ラジオでの紹介、名だたる本屋さんや評論家の推薦を受けてスタートダッシュのピークからさらにじわりじわりと右肩上がりで売れているそうです。
(分析してくれた編集部ハヤノさんありがとう)
5月はじめに最初の重版出来、翌月の6月はじめに三刷目、そして今月7月の中旬に4刷目の増刷。来月8月の前半には5刷目の重版出来が決まりそうです。つまり四ヶ月連続の重版出来!なんかもうスゴすぎて著者も編集チームも呆然…!
そんでもって。
ありがたいことにこれからさらにメディアでの紹介が増えていきます。あわせてなるべく全国の本屋さんにも『発酵文化人類学』を置いてもらいたいです。ちょっとヘンテコな本なんですけど、置いたらちゃんと売れるのでどうぞよろしくお願いします。ペコリ。
新しいつながりが売れています
僕のツイッターを見てくれている人はもうご存知だと思いますが、『発酵文化人類学』をきっかけに新たなつながりが生まれています。その筆頭が、情報学者のドミニク・チェンさんの新著『謎床』と能楽師の安田登さんの新著『あわいの時代の論語』との謎の「発酵トライアングル」。各地で行われた三者のIT×能楽×発酵の異次元すぎるトークイベントが話題を呼び「これは絶対にまとめてコンテンツ化したい!」というオファーが届いたので、近日また三者が集まっての超絶トークイベントが開催されます。
先日のドミニク・チェンさんとの対談後の打ち上げで、小倉ヒラクさんから指摘されたのですが、『あわいの時代の論語』のアマゾンのページを見ると『謎床』と『発酵文化人類学』が「よく一緒に購入されている商品」に(笑)。確かにこれは何かしたい。https://t.co/8izRFhlA37
— 安田登 (@eutonie) 2017年7月27日
小倉ヒラクさんとの対談イベント、発酵とウェルビーイングと夢の関係が浮き上がった終了後も沸々とテーマが湧き続けて止まらない。『発酵文化人類学』と同じ時期に『謎床』が刊行できた幸せを噛み締めています。ヒラクさん、ありがとう!
https://t.co/vcXtlRaSPU— ドミニク・チェン@『謎床』重版出来 (@dominickchen) 2017年7月21日
『謎発酵』BioClub×ドミニク·チェンさん×小倉ヒラクさん 終盤での「アナザーワールドをハプティックに(触覚を通じて)感じられるデザインインターフェイスとしてのぬか床」にふるえた! 三角な関係で見えないぬか床を「まぜまぜ」かき混ぜる感覚でコミニケーションするっていう概念素敵! — (Θ_Θ) (@harumemo) 2017年7月21日
安田登さん×ヒラク→ヒラク×ドミニクさんと二夜目が終わり、次はドミニクさん×安田登さんの三夜目へと続きます。一夜目は「あわい」、2夜目は「ウェルビーイング(幸せ)」、そして三話目は「仁(ヒューマン2.0)」とテーマが展開する予定。これはつまり過去→現在→未来という流れです。 — 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2017年7月22日
小倉ヒラクさんとの対談@京都丸善。正直言って、自分が何を話していたのか、ヒラク君が何を言っていたのか、すべてあの世の世界の出来事のようで、よく思い出せないのですが、参加された方からは「面白かった」という声を多く聞きました。いや~、僕たちが一番面白かったかも(笑)。 — 安田登 (@eutonie) 2017年7月20日
そして仲良しのスーパー編集者、藤本さんの新著『魔法をかける編集』の出版ツアーとも合流して関西〜九州で藤本さんチームと濃密な時間を過ごしました。 キックオフイベントとなったスタンダードブックストア心斎橋でのイベントはジモコロ編集長の柿次郎さんも参戦してなんと100人超えの大盛況! (ちなみに今回の出版ツアー、100人超えがこれで4回目という快挙。みんなありがと〜!)
Satoshi Fujimotoさん(@re_satoshi_f)がシェアした投稿 –
この面白すぎるつながりからさらに新たな企画を立てるべく、ただいまかもめブックスの柳下おじさんと仕込みをしています。8月前半にはこのブログで皆さまに詳細をお伝えするぜ。 ドミニクさん安田さん藤本さん、どの本もめちゃくちゃ面白いよ!
9月でツアー終了!
ということで日本全国の皆さまを巻き込んで謎の盛り上がりを見せている『発酵文化人類学』出版ツアーですが、三ヶ月目を迎えて正直体力の限界が見えてきました。汗
4月終わりから三ヶ月で40回以上イベント出演した結果、人生で味わったことのない脳みそのバグが発生。「昨日・今日・明日」のリニアな時間感覚が欠損して一月前に来た連絡と昨日来た連絡の区別がつきません。空間感覚も変調をきたしてAさんとBさんの話の区別がつかない。これがあわいの世界か…! — 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2017年7月29日
ということで、ツアーの終わりを決めました。
ラストは9/16、島根県石見銀山の群言堂での人数限定ワークショップ。そのあと出雲に行ってヤマタノオロチのお参りしてツアー終了にすることに決めたぜ。
トークイベントのラストは、9/13の山梨県甲府、五味醤油のワークショップスペースで藤本さんとの合同出版トークで千秋楽とします。
ちなみにその前の9/9には寺田本家で大パーティも開催しますのでどうぞお楽しみに! ツアーが終わったら、今年はじめから温めてきた新プロジェクトをスタートする予定。
今日は朝から出版ツアーが一段落つく秋からの計画を考え中。9月以降から今までと全然違う仕事の作りかたにチャレンジするので、その仕込みを友だちと相談中。過去の自分のキャリアを捨てていくのはちょっと怖いけど、でもそのぶんすごくワクワクします。発酵デザイナーはより発酵デザイナーになるよ。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2017年7月26日
『発酵文化人類学』を書き上げたこと、そして出版ツアーで全国各地(そして海外も)の色んな人たちと出会ったことで、より自分が向かうべきことがハッキリしてきました。愉快でラディカルで未来を感じられて、かつ人の役に立つ。現状にとどまるのはラクだけど、負荷をかけて先に進むぞ―!
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2017年7月26日
「やりながら気づいたこと」「人との出会いから生まれた何気ない一言」が未来を変える価値が宿ることがあります。この「よくわからないけどこっちに進んだほうが良さそうなこと」は、論理的には証明できない。だから証明するんじゃなくてセンスで乗っかる。手にもっていた地図は捨てて未知に飛び込む。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2017年7月26日
プロジェクトの仕込みと、涼しくなって発酵菌たちがおとなしくなってくる頃なので、菌の世話をしにまた山梨の山の中に篭もります。
9/16まで張り切って全国各地の皆さまに会いにいきますのでどうぞよろしく〜!