昨夜は湘南T-SITEのラウンジでトークイベントに出演。
『こうじのうた』のクラウドファンディングでお世話になったmakuakeの企画で、「クラウドファンディングやってみてどうよ?」という質問にあれこれ答えるという趣旨でした。
で。
makuake代表の中山さんからもらった「ヒラクさん達のプロジェクトは、大きなメディアやインフルエンサーからの紹介がないのに成功したのが面白い」というコメントが印象的でした。
ふむふむ。言われてみれば。
「てまえみそのうた」もそうだったんだけど、僕のつくるものはバイラルメディアとか、ネット界で影響力のあるブロガーや批評家には取り上げられたことがない。
なんだけど、クラウドファンディングは大成功したし(しかも3割くらいは直接面識のない人から支援してもらった)、PV数はそんなに大きいわけじゃないけど、全国各地でアニメのことを知っている人に出会う(昨日のイベントでもけっこう知っている人がいた)。
・公開→PR→バイラルメディアやブログで拡散→一気にブレイク
というわかりやすい流れではなくものごとが広まっていく回路ができつつあるかもしれない。
ウェブ上のコンテンツはインフルエンサーと切っても切れない関係だと思っていましたが、実はそうではなくなってきているのかもしれません。
発信力、影響力がある人達だけが時代をつくるという時代は既に終わりを迎えて、インフルエンサーに総スカンされても、ある特定の地域で圧倒的にバズるという現象が今後はどんどん増えてくるのだと思います。
しっかりと読者の方に響く記事を作れば、自然とジワジワ広がっていく。この1年で、記事の広がり方に対する意識は大きく変わったなぁと思う今日このごろです。
最近仲良しのブロガー、鳥井くんが最近のエントリーで書いた通り、トップダウンのバイラルではなくて、ボトムアップのバイラル(←それはバイラルとは呼ばないのかもしれないが)が生まれ始めているような気がする。
「共感」と「感性」でつくられたネットワークは、短いスパンで見ればいっけん取るに足らないものに見えるけれど、それが持続していくと、なかなかバカにできない力を持ったりするんだな。
(ちなみに僕のこのブログも本当に小さなメディアなのだけれども、僕の人生に転機をもたらす重要なものなのです。いつも読んでくれているみんな、本当にありがとう!)