年始は読書をします。

こんばんは。ヒラクです。

1年の仕事始め。

年賀状の整理や返事や、挨拶まわりや机の上の掃除や、名刺の分類etc…

工作室が一緒に仕事をしている皆様がお正月ののんびりモードからゆっくりギアを入れているうちに、ヒラクはひたすら読書に励んでいます。

まだ詳細は明かせませんが、去年の夏から研究し続けていた『とある理論』を春先にはリリースすることになりました。

その理論は、アート・建築・生物学・物理学・進化論・哲学・環境理論を縦断する、正に「情報DJ学」の集大成となる予感。

てなわけで、ここぞとばかりに読書に励んでいる訳です。

メモ代わりに最近読んで面白かった本を列挙。

気になる本があったら読んでみて下さい。

【語りの宇宙】 山口昌男

→「トリックスター論」でおなじみの異端の文化人類学者へのインタビュー集。

【ナマ麦ナマ米ナンマイダ】 野坂昭如

→「火垂るの墓」の原作者のサングラスおじさんが米文化を語り尽くす。

【アースワークス】 ライアルワトソン

→80年代の徒花と呼ばれたニューサイエンスの急先鋒ですが、今冷静に読み返すとなかなか。そろそろ再評価されてもいいと思う。

【動物と人間の世界認識】 日高敏隆

→動物行動学の日本第一人者。ユクスキュルの「生物から見た世界」を発展させたかなり面白いエッセイ集。

【東京の空間人類学】 陣内秀信

→いかにして近代の東京が出来たかを江戸の古地図から紐解く「通」な一冊。

【考現学入門】 今和次郎

→今更ながら再読・精読。大正の風俗を文化人類学チックに採集する変な学問。

【日本の面影】 ラフカディオ・ハーン

→最近ヒラクの中でアツい小泉八雲のエッセイ集。近代化以前の日本にタイムスリップさせてくれます。

他にもまだまだまだあるのですが、とりあえず思いついた順から。

人生とは、つまり読書なり。そんな生活を送りたいヒラクに皆様のオススメを教えて下さいませ。

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。