エバレット・ブラウンさんに会った

下北のいきつけのバー、「うさや」で写真家のエバレット・ブラウンさんに会った。

ブラウンさんは写真家でジャーナリスト。

奥さんはマクロビ研究家の中島デコさんで、千葉でブラウンフィールドという面白い農業コミュニティーをやっっている。(ちなみにうさやで働いている友達のマチネちゃんはデコさんの娘さん)

青山の福島物産センターの写真展がきっかけで、長らく気になっていた写真家だった。

日本の伝統文化を撮り続けているのだけれど、その視点がいわゆる「外人写真」では収まらない。

女形のエロス、和紙を漉く現場、雪に閉ざされた北国の生活…

「失われた日本」ではなく「忘れられた日本」をすくい上げる視点は、まるで文化人類学者のようだ。

最近では松岡正剛さんと対談なんかをしているみたい。

http://www.eel.co.jp/seigowchannel/archives/2010/03/report_44.html

本人はいたって気さくで、寺田本家の酒造りや大英帝国時代の魔女の話で盛り上がった。

かと思えば、民主党の沖縄に対する政策を批判したりする。

この懐の深さ、長い長いヒッピー経験から来ていると見た。

ブラウンさん、素敵です。

また会いましょう。

 

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。