馬と過ごすゲストハウス。

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馬と過ごすゲストハウス。

こんばんは、ヒラクです。

都内はじめじめと不快な気候になってきましたが、僕は先週末から二泊三日で岩手県遠野に滞在しておりました。

働き方研究家の西村さんから民ちゃんともども「遠野行かない?」とお呼ばれされて、「えっ…柳田国男の里!?行きます!」と即答。西村さんと縁のある大変濃いメンバーたちと一緒に、遠野の山中にあるゲストハウス「QUEEN’S MEADOW GUEST HOUSE(通称QMCH)」 でオトナの林間学校してきました。

QMCHを運営している中心人物は、ランドスケープや緑化計画を手がける建築家の田瀬さん。

遠野の山中に「馬と暮らす里」をつくる壮大なコンセプトをもとに、ゲストハウスを始めたそうです。

→詳しくはこちら。

で。

本当に素晴らしい場所なんです。田瀬さんたちのつくった場所。

世俗とは隔絶されたような、遠野物語の時代から変わらないような山の自然のなかで、ゆっくり散歩をしたり、敷地にある畑や田んぼでとれた野菜や玄米を食べたり、馬の世話の見学をお手伝いをしたり。

早朝、虫の声のシャワーを浴びながら、ブラシで馬の毛づくろいをする。

ゲストハウスのウッドデッキでひなたぼっこをする。

夕方には涼しい風が吹いてきて、気持ちいい。

夜はびっくりするぐらい真っ暗で、どこかで動物が動き回っている音がする。

そこかしこから、濃密な「生き物の気配」が漂ってくる。

ただ息をして、身体を動かして、食べて寝て…

ということに対する解像度と密度が上がっていく。

「僕はね、団塊の世代なんだけど、自分の世代のやったことが好きになれない。」

と話をしてくれた田瀬さんが辿り着いた解答が、この遠野のゲストハウスなのかなあと思ったんですよね。

静かなんだけど、饒舌なんです。

その場所にいるだけで、田瀬さんのメッセージがビシバシ伝わってくる。

「おいそこの若者、君はいっしょうけんめい『生きて』いるかい?」

はい。頑張ります。

【追伸】今年、西村さんが田瀬さんの本を出版するそうです。楽しみ!

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。