自分らしさは他の人に定義される。

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自分らしさは他の人に定義される。

 

こんばんはー、ヒラクです。秋を通り越して冬に差し掛かってきたようです。

さて、こないだ書いたサッカーと、デジタルガジェットのエントリーの件なのですが。

実はアクセスがさっぱりで、なんと更新していない時よりPVが悪い。

つまり、こういう「オトコのコネタ」は全然期待されてないというか書かないほうがマシというジャッジが下されたということなのですね(そんな中でも「いいね!」してくれた人、どうもありがとうございます)。

デザインの重要な要素に「トーン&マナー(略してトンマナ)」というものがあります。これは、コンテンツの内容とは別の「どんな雰囲気で見えるか」という要素のこと。例えば「相撲といえば、太い筆文字で江戸前な感じ」、「高級化粧品だったら、文字は小さく少なめで、ラグジュアリーなモデルさんの写真ドーン!」てな感じで、キャラクターにあった「らしさ」を設計するわけです。

で、話を戻すと僕(のブログ)のトンマナはまったくもって「オトコのコ」的ではないと認識されている。なので、そういうトピックスを出すと「高級化粧品の商品名が、江戸前筆文字でドーン!」みたいな感じの違和感を醸し出すことになる(ということに気づいたよ)。

それが良いか悪いかは置いとくとして。

こういうのがWEBを介したコミュニケーションの面白いところだなあと思うんですよね。

ブログのアクセスを見ると、読んでくれている人が「僕の個性」を教えてくれる。自分のことって、自分自身じゃ把握できなかったりするから、「ヒラクくんって、こういう風に見えているよ(少なくともスタパ斎藤じゃないよ)」と指摘されると「おー、なるほどね」と腑に落ちたりする。

自分らしさは、他の人に定義される。

「ええ?、オレの自由意志は存在しないのかよぉ」

それはそれでラクでいいのよ。

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。