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素人であること。

今日はGAS AS INTERFACEという会社の社長、西野さんに会いに西麻布へ。

20代の前半、僕はここで数ヶ月間バイトというか丁稚奉公のようなことをさせてもらっていました(思えばこれが僕の初めての「社会体験」だったな)。

デザインやアートのマネージメントをしている会社で、「業界っぽい、カッコいいお兄さんお姉さん」が颯爽と働いている会社なんですけど、社長の西野さんは全然違った雰囲気で、「大工の棟梁」みたいな骨太な見た目&人柄の経営者。不思議な縁で、丁稚が終わった後も10年近く折々に遊んでもらっています。

で、僕たちがやっている++セッションやデザインのプロジェクトを見てくれているわけですが、成熟した経営者の目から見ると「おままごと」みたいな感じなんだろうな?と思うわけです。

一応、僕も自分なりに問題解決を考えて日々仕事しているわけなんですが、従業員をある程度抱え、株主への配当を考えて、何千万のお金を一度に動かして…ということをして初めて深まってくる経験ってものがある(だろうなと思う)。

なんで西野さんの目からすると「ひよっこが何を大口叩いてからに」ってな感じだと思うんですが、それでも「素人だから、後先考えずできることがある」という風にポジティブに励ましてくれるんです。
まあでも考えてみれば、「ある程度実績を積んでからじゃないと」「オーサライズされた立場でないと」何もやる資格はないということになれば、若い衆の存在意義は「ゼロ」になる。

それはイコール「何も生み出せない社会」ということだよな。
何かを生み出すことは、実はけっこう恥ずかしい。

今までのプロジェクトを振り返れば、「よくもあんな厚顔無恥なことを提案したもんだ」とか、「取れもしない責任を背負ったもんだ」と、冷や汗がでることが山のようにある(ご迷惑かけたみなさま、すいません)。でも、その「向こう見ずな言動」が局面を打開したこともあるし、そこから生まれた状況から学んだことがたくさんある。

誰でも最初は「素人」だから、しょうもないことを自信満々でやってしまう。
まあそれでいいっちゃいいんだけど、大事なのは「そこから学んでフィードバックできるかどうか」だな。

西野さん、いつもどうもありがとうございます。
素人であることを隠し立てしないけど、素人であることに甘んじないマインドで精進するぜ。

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