ヨーロッパ旅行メモと最近のエントリーまとめ【2016年5月〜7月】
ヒラクです。こんにちは。
7月の終わりって、年度末でもないのに妙に「あ、そろそろいろんなものいったん終わらせなきゃ」と思ってしまう時期ですよね。8月が夏休みだからなのでしょうか。
さて。
恒例のここ三ヶ月くらいでよく読まれたエントリーまとめ。ついでに長旅だったヨーロッパ旅行関連の記事もいっぺんに読めるようにまとめておきました。週末暑くて外に出る気力がないときにどうぞ。
2015年5月〜7月のエントリーまとめ
・発酵ラジオ番組のスポンサー大募集! 発酵兄妹より皆さまへお知らせ
五味兄妹と山梨YBSラジオで毎週放送している『発酵兄妹のCOZY TALK』のスポンサー募集のエントリー。近日正式にお知らせしますが、なんと!このブログがきっかけでスポンサーが見つかりました。しかもすげーナイスな会社さんです。お楽しみに。
・山に住むと「内省的」になるのはなぜか?
山梨の山の上に一年住んでみての雑感。気軽に遊びにいけなくなったかわりに、気が散らなくなりました。20代は色んな情報や人脈を広く浅くだったけど、これからは限られたテーマを、深くじっくりと掘りたいと思います。
・ドラッカーに見る全体主義の効用と、自由な社会の意味
・ドラッカーに見るポスト資本主義の困難と、資本あるけど使い方わからないよ!問題
マネージメント論で知られるドラッカーの、あまり知られていない哲学者としてのアイデアを掘り下げたレビュー記事。前半は「ファシズムは人民のための社会福祉施策である」という話、後半は「相互扶助システム(年金とか)が積み上げた巨大な資産のオーナーがいない」という話。大変ややこしい内容ですが、意外にもよく読まれました。ていうか、
僕のブログは、ややこしいエントリーほどよく読まれる傾向があって、つまり読んでいる人の知的基礎体力がものすごく高いということを意味しています。そう、そこのあなたのことです。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2016年7月9日
表現ではなく、構造を平易にする。読みやすい文章について
日本語が母語ではない人でも読みやすいブログをなるべくこころがけているよ、というエントリー。日本語を母語として二十歳過ぎまで育ったヒラクが、英語や仏語のWEB記事を読んでいるように、外国の友だちもまた僕のブログを読んでいるわけだしね。
ヨーロッパ旅行のエントリーまとめ
Probioticsという新たなトレンド。ブダペストで発酵しまくってきた
新たなマーケットの開発と落とし穴。プロバイオティクスの話の続き
こうじづくり講座@ブダペスト大成功!ワークショップの様子はこんな感じ
おなじみ『こうじづくりワークショップ』をハンガリーのブダペストでやってきたよレポート。世界各地のトップ研究者たちとダンスを踊りました。汗
エレガントに、シンプルに。シューマッハカレッジの、学び合うコミュニティのつくりかた
イギリス西部、トットネスという小さな町の森のなかにあるシューマッハカレッジの滞在記。インドの哲学者、サティシュ・クマールさんと全世界から集まった志ある生徒たちと過ごした体験をまとめたのですが、2016年のブログでもっともよく読まれたエントリーになりました(2016年7月末現在)。
発酵デザインラボ、実現するかも…? ロンドンとアムステルダムでバイオラボを訪ねてきました
発酵部@シューマッハカレッジ。食と農業についてマジメに考えてみた
10年ぶりくらいにヨーロッパへ長旅に出かけてみて、やっぱり20歳の頃とは旅のしかたも感じ方も変わったなあ…と感じたぜ。
今回わかったのが、二十歳のバックパッカーの頃のようには旅できないという現実。ドミトリーに泊まると全然疲れとれないし、一日中街歩きして満足するほど体力も無目的な好奇心もない。気になるところをじっくり見て、あとはカフェとかホテルのラウンジでのんびり仕事したり読書したりして満足。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2016年7月24日
年齢や人生のステージと共に旅の楽しみ方やスキルの使いどころは変わっていく。少年の「無目的な好奇心と共感センサー」の旅と、オトナの「自分なりのテーマと語学スキル&お金」の旅は「バーター」になっている。かつてのような旅ができなくなったのは寂しいけど、そのかわりオトナの旅ができるのさ。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2016年7月24日
オマケ:ヨーロッパを旅する時に役立ちそうなメモ
オマケで、今回旅して気づいたことなどメモしておきます。これから旅する人の参考になれば。ちなみに今回のルートは以下。
ハンガリー・ブダペスト/トカイ▶イギリス・トットネス/ロンドン▶オランダ・アムステルダム▶ポーランド・ヤノフ村▶リトアニア・ヴィルニュス
お金はカード以外にも現金を持っておくといいよ
ヨーロッパは小さな町でもクレジットカードやキャッシュカードで現地通貨を引き出せるんだけど、国や銀行の種類によってうまく引き出せなかったりするので、現金もある程度持って行ったほうがいいです(ちなみに僕の信金のVISAカードは支払い決済はできるが引き出しができないケースが多かった)。
お金は円で持っておくのがいいよ
ヨーロッパといってもいつでもユーロが通用するわけでもなく、ハンガリー=フォリント、イギリス=ポンド、ポーランド=ズロチと色んな通貨があるので、お金は円で持っておくのが賢明。日本円って僕たちが思っているよりも強くて、小さな町の銀行とかでもちゃんと両替できました。余談ですけど、Brexitの影響もあり、1ポンド=130円という激円高でした。
コンセントアダプターは無印のがコンパクトでいいよ
国によって違うコンセントプラグの形状。無印で売っているアダプターは日本人がよく旅をする国の大半をカバーしているすぐれもので、しかもかさばらなくて軽いので空港で買っておくといいと思います。ただしリトアニアだけは無印のものではカバーできず、別途現地のアダプターをゲットする必要アリ。
ハンガリーはバカンスに行く国としては最高かも
ハンガリーは緯度のわりには南国感があって、物価も日本の半分くらい。街並みもオシャレでホテルや飲食店もどこもレベルが高い。しかも首都のブダペストすらこぢんまり&のんびりして物騒な感じがないので、バカンスにもってこいの土地ではないかと思いました。オススメは、ワイン&クラフトビールと温泉。また来年行くの楽しみ〜
イギリスの良さを感じるには田舎に行くのが◎
ロンドンはイギリスの首都なんですけど、イギリスっぽいかというそうでもない。「あ、なんかイギリスっぽい」としみじみ良い気分になるもの(景色とか食べ物とか)は、地方に行くと出会えるな〜と思いました。僕、フォースターの小説とか大好きなんですけど、そういう世界観は田舎にありました。物価もロンドンより激しく安くなって滞在しやすいですよ。
東欧は西ヨーロッパと違う世界だ!
ヤノフ村やヴィリニュスのエントリーを読めばわかる通り、今回はじめて訪れた東欧は僕が親しんできたヨーロッパ主要国と全然違う世界でした。特に田舎のほうに行くと、もう何と言って良いのかわからない未知の文化と風景に出会えます。この感覚は、中国の雲南省の奥地を旅したときのものとよく似ていたぜ。また改めて東欧をディープに旅したいなと思いました。
ローテク(シューマッハカレッジとかヤノフ村とか)とハイテク(IPCとかBento Labとか)を行ったり来たりするなかなか濃ゆい旅でした。咀嚼するのにしばらく時間がかかりそうなので、当面お家でゆっくり考えごとしよっと。