おいしいいわきの見つけ方 アートディレクション

おいしいいわきの見つけ方 アートディレクション

池袋の商業施設『WACCA』のオープニングイベント、福島県いわき市とLupe Kitchen Studioのコラボレーション物産企画、「いわきのおいしい見つけ方」 のアートディレクション一式を担当しました。VI、サイン、グラフィック、映像等、複数のメディアを「全部ひとりでやり切る」スタイルで制作。 キッチンスタジオのコンセプトである「よく知ると好きになる」と、いわきの土地柄と物産の魅力を引き出すように意匠を組み立てました。

ディレクター:中島 淳平・ 鈴木 直樹(47プランニング)

サイン・グラフィック・映像デザイン:小倉 ヒラク

ランチケータリング:モコメシ

撮影・イラスト:小倉 ヒラク

編集&ライティング:小野 民

映像の音楽制作:武田 直之

プロジェクト期間:2014.08〜2014.09

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夜のイベントは「いわきFOOD TRAVEL」。イベントロゴはパスポートがモチーフ。



ロードムービー風のオープニングムービー。音楽は親友のDatakestraこと武田直之くん。僕、後半でお酒飲んでます。

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昼のイベントはいわきの食材を遣ったデリ by モコメシさん。イラストたっぷりのランチョンマット。

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食材を紹介するパンフレットも制作。楽しい取材でした。

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ランチの米粉パン。

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47プランニング代表鈴木さん考案の『こめて』。機内食にもなっているそう。

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周り
の店舗の装飾とぶつからないように、サイン周りはなるべくシンプルに。

デザインにあたって考えたこと

▶あえて一人でやりきる

今回は、デザインに関してはフィニッシュまで全て自分一人でやりきりました。

依頼があった時点で納期がタイトだったので、「デザインを頼める人を探す&クライアントとの仲立ちをする」という作業時間を省きました。そうすることによってどうなるかは以下↓

▶修正プロセスを省くためにはどうするか

デザインのプロジェクトを動かすときに時間がかかるのは「どういう体制でやるか」を設計することと、「デザイン案承認&修正」のプロセスです。前者は、「僕という名の体制」にミニマム化することにより、後者は「提案数は複数出さない」、「修正回数と範囲に制限を設ける」ということを事前に確認することにより、なるべくアウトプットの質を落とさないで制作時間を高速にしました。

▶デザインプロセスの中のノイズを少なくする

一人でデザインすることにはもう一つ利点があります。それは、時間がかかる提案承認&修正のコミュニケーションプロセスが、クライアント→自分という単純な流れになること。クライアントからの要望と、クリエイター側のこだわりの板挟みになって「さてどう折り合いをつけるか」と悩む時間もばっさりと落とします。

自分の制作に当てられる時間が確保でき、かつ規模が適正なときに、「一人でやりきる」という選択肢もアリだと思います。

とはいえ全部やったのはデザインの部分だけ。編集&コピーライティングを担当してくれた小野 民さん、ムービーに音楽をつけてくれた武田 直之さん、ありがとう。素晴らしくプロな仕事でしたー。満員御礼のランチをつくったモコメシチーム、ありがとうございました。

そして、イベント運営の47プランニング中島さん鈴木さん、お疲れさまでした。満員御礼何よりです。

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。