PAPER SKY〜旅上手なあの人の隣に。
こんばんはー。金曜の夜、珍しく残業中のヒラクです。
先日、PAPERSKYという雑誌の最新号を偶然手に取りまして、これ、素晴らしいメディアだと思ったんですよね。
「地上で読む機内誌」というコンセプトのもと、最新号のテーマはバルセロナで泳ぐ。
どうですか、この潔いまでの「1コンテンツ=1テーマ」の徹底ぶり。
プール、プライベート・ビーチ、ひと泳ぎした後に行きたいカフェ…どのページをめくっても、そこには「バルセルナ(とその近郊)の街で泳ぐ」ということに紐付いた情報が編まれている。
この視点。旅するひとの眼差しなんですよ。
旅をたくさんして、旅上手になってくると、パックツアーのようにあれこれつまみ食いしないで、「1都市=1テーマ」のようなゆったりした楽しみ方が身に付いてくる。
1週間、初夏のバルセロナで毎日泳ぐ。
一日目はやっぱりビーチで、2日目はホテルのプライベート・プールで、3日目はコスタ・ブラヴァの穴場で泳ぎ、4日目は水泳選手権を見に行って、5日目はダイビングにチャレンジ。6日目は海辺のカフェでゆったりワイン飲んで過ごして、7日目には帰路につく。
おお、オトナではないか。
そんな旅を、オイラもしたい。そんな風情が、PAPERSKYにはある。
多くの旅行雑誌は「旅する人の視点」ではなくて、旅を売りたい「旅行代理店」とか「◯◯観光局」とか「??航空」の視点で作られている。
だから、やたらめったら情報が詰め込まれ、グラビアの写真も妙にゴージャスに撮られている。
でもね。
僕たちが旅に出るのは、そういう「過剰さ」からエスケープしたいという欲求なんだよね。
PAPERSKYを読むと、「旅上手な憧れのあの人」のすぐ隣でバカンスを満喫している自分がイメージできる。そういう視点、ありそうでなかなかないのよ。