Edible Fermentation Science 〜食べる発酵サイエンス〜

『食べて学べるサイエンス』がテーマのフードケータリングの企画とアートディレクション。

前々からやりたいと思っていた「食とサイエンスのコラボレーション」の念願が叶った楽しい企画でした。お声がけくれたロフトワークの皆さま、ありがとうございます!

企画・アートディレクション:小倉 ヒラク

料理:森本桃世(タイヒバン)

CL:: 株式会社ロフトワーク

プロジェクト期間:2015.12.05 @ ロフトワーククリスマスパーティ “PLAYFUL”

photo by loftwork

logo

当日のパーティのためにデザインされたオリジナルフォント(!)を使わせてもらってイベントのロゴを作ってみました。こういう仕掛け、楽しい。

デザインにあたって考えたこと

僕の専門である発酵学、微生物学は高度な学問で、興味のある人は多いものに結構とっつきにくい。なので、理論から入るのではなく「楽しい」「美味しい」から入るのがいい。

と考えると、やっぱり食べながら学べるのが最高だよね!

ということで、ケータリングとレクチャーの組み合わせを試してみることにしました。

food_panorama

ケータリングはこんな感じ。

下のテーブルに施したグラフィックデザインと融合し、楽しい仕上がりになりました。

live_02

 

「免疫」や「コンポスト」など、5つのテーマを設定。

各テーマごとにレシピをつくっていきました。

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生のマッシュルーム(←菌)に、発酵調味料を組み合わせたソース(←菌)をかける「全方位菌食レシピ」や、発酵飼料で育てた牛の肉、その牛の堆肥で育てた野菜など、どこまでも発酵を追求したメニューを用意。

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ちなみに、台湾から持ち帰ってきたレアな紅麹ペーストや、木曽の摩訶不思議な味噌など、ふだん入手不可能な発酵食材も使い、マニアックな味を追求。

実はパーティ当日、あまりにも場内満員すぎて、メニューを食べそこねたりレクチャーを聴けなかった人が多かったようなので、また別の機会を設けたいぞー!

 

Published by

小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。