引っ越しの話の続き。今度はリフォーム費用編。最初から読みたい人は以下から順にどうぞ。

・【極個人的】山梨に引っ越す5つの理由
・山梨DIYレポート<GW篇> ついにキャンプ生活を脱出!
・改めまして、山梨の山の上の我が家はこんなとこ〜自力で家をつくるという根源的な楽しさ

廃墟を蘇らすのに、いったいいくらかかったのか?

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数年間放置されていた、推定築60年の我が家。
引っ越し当初は床がない!という廃墟のような状態からのスタートでした。そこから床を貼り、部屋の仕切りをぶち抜き、壁を塗り直し、天井を補修し、ウッドテラスを組み立て、あとこちに空いたすき間や穴を埋め…と愚直にリフォームした結果、我ながらなかなかラブリーな住まいになりました。

さて、そんなリフォーム費用ですが、いくらかかったのかというと総額50万円ちょいくらいでした。

・mac proと27インチシネマスクリーンをセットで買える
・中古の軽自動車を買える
・花火の20号玉(←かなりデカめのヤツ)を打ち上げられる

ぐらいの値段感です。幸い水回りの改修をしなくてよかったので、だいぶ安く済んだんじゃないでしょうか。この中でお金がかかったのは、

・天井をぶち抜く費用(←素人がやると危ないので大工さんに助っ人頼んだ)
・リビングに貼る無垢のフローリング材の費用(玄関やオフィスの床材は東京の家から)

これで総額の半分くらい。残りは、塗料やライティングレール、ラグや照明、ブラインドなどの内装材と、木材やDIY用具など。あとバカにならなかったのが、粗大ごみの撤去費用。前の住人のモノや、取り壊した土壁など、約400kgを捨てるのに数万円はかかった記憶があります。

全部自分で!ではなく、エキスパートに力を借りる

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今回リフォームをやってみて正解だったことは「難易度高いところは、エキスパートの力を借りる」ということでした。
天井のぶち抜きや補修、部屋の仕切りの取り壊しなど、建物の構造に関わるところは素人が目分量でやると危険。なので、そこいらへんは近所に住む大工さんたちにお願いしました。
工務店や設計士などを通すのではなく、直接お願いしたのですが、その時に自分なりにやり方を考えました。

・作業の責任は、大工さんではなく僕(大工さんはあくまでDIYの先生役)

なんでこういうやり方にするかというとだな。
プロとしての仕事としてお願いすると絶対に失敗できない。だから、僕がこうしたいと思っていることは「保証できないからできない」となってしまうのだな。

例えば。壁を塗る前に「シーラー」という下地材を塗るんだけど、僕シックハウスの体質なのでシーラーを塗ると体調が悪くなってしまう。なので、下地をよくやすってから直接塗るようにしている。こういうのはプロ的に見ると「アウト」なわけです。

もしプロとしての責任を持って仕事を頼むと「一般的なやり方」を選ばざるをえなくなる。なのだけど、「あくまで僕のDIYの先生&サポート役としてお願いします」とお願いすると、責任は僕なので自分のやりたい方法でできる。

…というのを事前に提示して一緒にやってもらったら、結果大工さんもふだんやりたいけどできないことを提案してくれたりして、なかなか楽しい協同作業となりました。

安いかわりに時間はかかる。それを楽しいと思えるか

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当たり前の話ですが、自分でアタマと手を使ってリフォームすると安く上がります。今回やった内容を専門の会社にお願いすると数倍はするし、僕の望む素材は使えない。

でね。DIYやったことある人だったらみんなわかると思うんだけど、この作業、果てしなく時間かかるんですよ。ちょっとした作業をするにも半日ぐらいかかってしまう。そのあいだ自分のやるべき仕事が止まるわけだから、自分の人件費を持ちだしているわけです。そう考えるならば、実はそんなに経済的ではないかもしれないのですよ(←ヒマを持て余している時ならいいけど)。

ということで、「安く上がるから」という理由で自力リフォームするのはあんまり得策じゃないかも。じゃあ何でやるのよって話ですが、そりゃあもちろん「楽しいから」に決まってるよね。

リフォーム作業をしていた4月〜6月は仕事がめちゃくちゃ忙しかったクセに、毎朝5時ぐらいに起きて汗だくになりながらリフォームしてました。それはもう「夏合宿で2万本シュート練習に励む花道くん」ぐらいのハマりぶりで、この頃の事はぼんやり「楽しかった」としう記憶しか残っていなかったりして。

自分で自分の住む場所をつくるのは楽しい。これはもう、ある種の本能かもしれませんぞ。


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