寺田さんとのイベントの様子。やたら多幸感に包まれた会でした。

気づいたら年内のイベント出演がぜんぶ終わっていた。先月20日にヨーロッパに帰ってから、一ヶ月弱でまさかの15ブッキング。事故なく終わってよかった〜とひと安心。遊びに来てくれたみんな、ありがとね。

イベントにもホームとアウェイがある

さて。
そんなわけでたくさんのトークイベントやワークショップに出ているうちに「イベントにもホームとアウェイがあるなあ…」と気付きました。東京の多摩地域で生まれた自分が、東の下町に行くと「おお、アウェイだ」と感じるようなアレね。

12月のイベントで言うならそうね、12/3の『うふふで発酵 お披露目会@大地を守る会』がホーム、アウェイが12/10の『小倉ヒラク×ヒビノケイコ対談〜これからのローカルとデザインの関係〜』かしら。

それぞれのイベントのレポート&まとめはこちら。

発酵まんぷくフェス 小倉さん&寺田優さんトークまとめ
ありがとうございました!灯台もと倶楽部「小倉ヒラク・ヒビノケイコ対談」レポまとめ

寺田本家の旦那との対談のトピックスはもちろん発酵(それ以外に何があるというのだっ!?)。ヒビノさんとの対談のトピックスは地域の暮しとローカルビジネス。

どちらも僕が長く関わってきたテーマなので「どっちもホーム」な感じするんだけど、実際はそうでもなかった。

寺田優さんとのお話はほんとに「いつもどおり」で、イベントの進行もほぼ気にせず、発酵についてのマニアックな話でひたすら盛り上がる。ほんとはもうちょいお客さんのことに気を使わなければいけないんだけど、もう来場者の大半が会場に来た時点で顔が半笑いになっているというか「発酵大好きでーす!」というオーラを出していたので、あとはみんなで放課後の教室でのバカ話のように笑い倒せばいい感じで、話す側も聞く側も本当に楽チンで対等で。
最後ほっといてもみんな踊りだしそうな感じでした(実際『こうじのうた』を踊ったわけだが)。

そんでもって。
ヒビノさんとのお話の時は、お客さんの感じが全然違ったなと。みんなわりにシリアスな表情で来ておりまして。「今日は何か人生のヒントになるような話を期待してきた!」という決意が読み解けるわけですよ。
これはまさに地域移住やローカルでの起業が「ライフスタイルのトレンド」になりかけているわけであり、トピックス自体が「バズワード」になっているからなのだね。

トレンドという「借り物の神輿」

この「バズワード」がつまり「神輿」であり、僕がこのイベントをアウェイであると感じたのは「トレンドという神輿のうえに担がれている感」が理由だ。トレンドがトレンドたる所以は「みんなが漠然と自分の人生を変えてくれそうなことを期待する」ということであり、トレンドの神輿のうえでの振る舞いはそれがどんなものであれ「さすが◯◯さん、身のこなしが人とは違う」という印象を与えてしまう(←ほんとは滑って落っこちそうになっていたとしても)。

しかし、ちょっと考えればわかるように「神輿と自分は同一のもの」ではない。借りてきた神輿のうえでのパフォーマンスは、基本的に『神輿側のパフォーマンス』とほぼイコールなのであるよ。この「ビークルの性能が自分のもののように感じる」というのは、ある意味では全能感を与えるだろうし、同時に「なんか気持ち悪いなあ」という違和感もある。

この「みんなが何か自分が変わるようなこと期待する」という状態で人前に出るというのは、、嬉しい気持ちもあるけど、なんというかそわそわするぜよ。いつもの「1杯飲んで言ったテキトーな言葉がマジで受け取られる」ということが恥ずかしい。この「そわそわ」がアウェイ感なんだよね。

寺田さんとの話は、聞く側が「ああ、二人ともいつものバカ話してるなあ」という目で見守っているので、これは完璧「自前の神輿を、町内会みんなでわっしょいする」という感じなのであるね。神輿から落っこちそうになったら「ヒラク君ヘマしてるなあ。わはは」で済む。このStay at 実家なテンションがホーム感なのであるよ。

「トレンドの神輿をしっかり用意する」というのが、出演者をコーディネートするプロデューサー的手腕なわけだが、僕のようなお座敷芸人にはほんと恐縮な場なのですよう(>_<)

まあ、たまにはアウェイで緊張するのも悪くはないのだけどね。僕はやっぱりカウンターでのんびり飲むのが好きなのよ。

 

【追記1】12/3のイベントについて。いつもどちらかというと聞き役の寺田優さんのフリートークをたくさん聞けたのは本当に楽しく嬉しかった。「アジアは発酵でつながっている!」、「話がまとまらなくても発酵してれば何でもいい」、「食べることと経済とは本当は関係ない。」などなど、名言がいっぱい飛び出して思い入れ深い夜となりました。

【追記2】12/10のイベントについて。いつもの僕のイベントとは全然違う客層でビックリ。ブロガーがお客さんにいると、イベント終了後の情報拡散が全然違うのだなと感心しました。ヒビノさん鳥井くんまたやろうねー。