濃厚な色味の「ストック」としての味噌汁

▶︎ 読みもの,

【味噌】八丁味噌6・麦味噌4
【出汁】いりこ
【具材】芽ひじき・人参・玉ねぎ

味噌汁について、常々思うことがあります。
もっと色、濃くてもいいんじゃない?と。飲食店で出てくる味噌汁は、だいたいきつね色の淡白な味噌汁(米みそ&昆布出汁でつくってある)。

こういうお味噌汁は、その佇まいとテイストからして自然と「脇役」になる。
戦隊モノでいうと、イエローである。主役のレッドや、影のあるブラック、キャラ立ちのブルー、紅一点のピンク、そしてイエローってどんなヤツだっけ?

もちろんそういう「脇役」としての味噌汁も否定しない(というか好きだ)。けれども僕はもっと「主役」としての味噌汁にスポットライトを当てたいのだな。

ということでポイント。まずは色です。濃厚な深い茶色は「滋養ありまっせ」というメッセージを感じる。味噌の調合は八丁味噌と麦味噌の混合。コク×旨味のハードパンチである。
味と見た目に奥行きを出すために芽ひじきを投入し、器は北欧の器第二弾。ポットの形状をセレクト。

ここまでやってみると、脇役としての味噌汁ではなく、スープの濃縮系である「ストック」的な何か見えてくる。ここに白身魚なんかを投入したら、これは完璧に食卓のメインになりえそう。

濃い色の味噌汁の可能性、もうちょっと追求してみたいぞ。

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