家の裏にある丸石様(この地域にたくさんある小型のストーンヘンジ状の神さま)にお小屋掛けをする。集落の新年の恒例行事。石のうえに竹で家の骨組みをつくり、そのうえに杉の葉をかけて神さまのお小屋をつくる。そして数日後に竹と杉を焼いて(どんと焼き)一年の平安を願う。僕の住む甲州市には、この丸石様のお小屋掛けをはじめ不思議な風習がたくさん残っている。「これなんですか?」とおじちゃんおばちゃんたちに聞いても「さあとにかく昔からやってるんだよ」とあいまいに返事するだけで由来がよくわからない。

山と渓谷社から『きのこの自然誌』が届く。真菌界のレジェンド、小川真さんの名著の復刻文庫版、光栄にも帯文を依頼されたのだった(嬉)。もう一人の推薦者は土の研究者の藤井一至さん。藤井さんとの並びもまた光栄。最近真菌類に関する映像作品や書籍が相次いで刊行されて、2022年は菌類元年になるかもしれない。僕も最近は「発酵」キーワードだけじゃなくて「菌類」キーワードでも献本や催し物、書籍や映画のリリースのお知らせが届くようになった。良いきっかけなので今年はより一層真菌類について勉強をしたいと思うぞ。

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