43歳は荷物を減らして原点回帰する年にします

43歳になりました。
今年の誕生日は沖縄那覇の泡盛バー、オニノウデでお祝いしてもらいました。
祝ってくれたオーナーの佐久川さん、編集者の三枝さんと阪神百貨店の吉田おじさん、ケーキつくってくれたヤマシロユミさんどうもありがとう!

厄年が終わりました

無事後厄まで終わり、厄年完全終了しました。
男子40代の厄年、想像以上に苦しかった。体力気力の低下、にも関わらず増し続ける社会的責任、あと紛争に巻き込まれたり事業で大ピンチに追い込まれたり、とりわけ本厄はありとあらゆるトラブルが到来し、よく正気でいれたものだと不思議なレベル。

その後、三歩進んで二歩下がる…を繰り返し、少しずつ大変な状況が改善し、今年になってようやく自分のペースで生活できるようになってきました(忙しいは忙しいですが、殺人的ではない)。
三年ぶりの新著『僕たちは伝統とどう生きるか』も、発売前重版で刊行前に1万部超えの大好評で、毎日のように各所から感想をもらっています。

しかも!ものづくりに関わる地域や教育機関でもこの本をテーマにした読書会が開かれているそうです。問題意識が共有できて、僕はとても嬉しい。

発酵デパートメントもようやくお店単体でも事業として成り立つまで成長し、次はちゃんと安定して利益出すぞ!というフェーズに入ってきました。いつもお店に来てくれているみんな、ありがとう!

荷物を身軽に、原点回帰

精神的にも身軽になった43歳の目標は、仕事の面でも身軽になること。
基本的にはお店の仕事をメインに、大きな企画・プロデュースの仕事はちょっとお休み。
発酵ツーリズムもないし、本の執筆もない。発酵デパートメントの次のステージをつくることに集中します。

さて。
今回の新著では、いくつかの概念がミーム化して多くの人の議論の種になりつつあります。

「大文字の伝統と小文字の伝統」
「向かい合うのではなく隣り合う」
「理解ではなく了解する」

終盤では、伝統は特別な人のものだけでなく、誰しも「つくる」ことを通して伝統の担い手になるのだ、と呼びかけました。書いたことは実践するが僕のポリシーなので、実際に「小文字の伝統」の担い手になれるプログラムを発酵デパートメントでやることにしました。

なんか難しそうな字面ですが、実際は単純。お味噌をつくることです。

参加の呼びかけをしたら、たくさんの人からの申し込みがありました。
最初は2-3回のつもりだったのですが、お店のみんなと相談して夏までの定期プログラムにしました。秋以降にも定番化していきたいと思って色々準備しています。

思えば僕の発酵デザイナーとしての原点は、五味醤油の兄妹といっしょにつくったアニメ、手前みそのうたでした。

「みんなでつくる場」をデザインすること。
僕のその原点に今年は戻りたいと思います。

あとは仕事しすぎない!健康第一!!
よく寝てお風呂入ってお茶して運動する。今年は健やかに生きる…!

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。