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34歳は、見えないものを見る年だ!

34歳になりました。
メールや電話やSNSでお祝いしてくれた皆さま、どうもありがとう。

33歳の一年間は、これまでやってきたことをぐっと深めて結果に結びつける年でした。ブダペストで学会デビューし(いきなり海外)、シューマッハカレッジで思索を深め、発酵のDIY研究の総決算を子供向け自由研究本にまとめ、greenzの学校で発酵をさらに拡張するバイオテクノロジー講座を開催し、こうじづくり講座の参加者1,000人を達成し、ブログのアクセス数が過去最高を記録し、発酵デザイナーの現時点でのすべての引き出しを余さず出し切った『発酵文化人類学』を出版しました。

・Probioticsという新たなトレンド。ブダペストで発酵しまくってきた

・エレガントに、シンプルに。シューマッハカレッジの、学び合うコミュニティのつくりかた

・【発酵デザイン入門】暮らしに関わる微生物&バイオテクノロジーの初歩を楽しく学ぼう

・1000人達成!発酵デザイナーのこうじづくり講座

・手前みそからシンギュラリティまで。『発酵文化人類学』の詳細はこちら!

ひたすら微生物と発酵の研究に打ち込んで、同時に色んなところを旅した一年でした。社交やメディア出演を控え、人間の世界から微生物の世界へ移行する年だったんだけど…

まだまだ足りねえ。もっともっと微生物界に入り浸りたい…!

ということで。34歳のテーマは
見えないものを見る
です。

もちろんスピリチュアルな話じゃないよ。
ミクロの世界がもっと解像度高く見れるように訓練する一年にするのだ。

具体的に言うとだな。
夏に出版ツアーが一段落ついたら、家の空き地に本格的な微生物研究のラボを建て始めます(例によってDIYで)。同時に、現状の初歩レベルの研究からさらに高度な微生物の解析や培養ができるようにスキルも設備もアップデートします。そして僕の住む山梨の山の上の微生物たちの生態系を調べ始めるのさ。

・夢は新種のカビの発見!ピュアな動機で次のステージへ。発酵デザイナー 小倉ヒラク×「北欧、暮らしの道具店」代表 青木耕平 対談【後編】

誕生日の抱負だし、なんかもうちょっと普遍的で深イイ感じの話しようと思ったんだけど、もう本当に微生物が好きで好きで好きで好きで好きな気持ちが最近抑えきれないので、34歳はさらにさらに離脱して微生物界に深入りする一年にしたいと思います。

歳を重ねれば重ねるほどヘンテコなことになっていく人生ですが、不思議なほど不安はないのです。目に見えないこのミクロの生命たちの導いてくれる道の先に、愉快でエキサイティングな世界が待っている。その道をご機嫌な感じで歩んでいれば仕事もお金も人間関係もなんとかなるような確信があります。

人間だけの世界から、多様な生命で満ち溢れた世界へ。
少しづつ僕の生きたいと願う世界のドアが開いてきているような気がします。

みなさま今年もよろしくね。

【追記】ちなみに写真は鹿児島市役所の広場にて撮影。西郷どんに見守られながら日向ぼっこしていました。

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