2025年の抱負と2024年の振り返り

↑写真は2024年春に家族で過ごしたパリの下町↑

2025年を迎えました。
年末は30日まで下北のお店に立っていて、大晦日は大掃除や集落の用事で慌ただしくしているうちに過ぎていきました。

毎年年末に一年の振り返りをする習慣なのですが、今年は外に発信するのではなく家族やお店のみんな、友人たちとゆっくり時間を過ごしたかったので、年明けに新年の抱負と去年の振り返りをしたいと思います。

ひたすら外に出て、グローバル化した一年でした

2024年を振り返ると、冬には各国のシェフを招いての小田原のツアー企画。
春にはルーマニア〜ハンガリー〜フランスを巡って各地のシェフや醸造家たちとのワークショップやレストランやインポーターからの相談を受けるヨーロッパツアー。

夏は毎年恒例の阪神百貨店の催事『発酵マーケット 麹』が過去最高規模のとんでもない祭りに。秋から年末にかけては21世紀美術館の20周年記念の大仕事『発酵文化芸術祭 金沢』のプロデュースと企画で走り回り、その合間に六本木の21_21 DESIGN SIGHT『ゴミうんち展』に参加し…と山梨にも下北のお店にもいない、ひたすら外に出ていた一年でした。

お店でもプロデュース仕事でもグローバル化が激しく進み、下北沢の発酵デパートメントへの来店は半分が海外からのお客さんになり(海外のレストランや商社、料理学校の視察も多数)、金沢のツーリズム企画も毎週末のように色々な国のお客さんをアテンドしていました。

地元山梨にいる時も、スイスの青年が味噌工場をつくるためにインターンに来たり、Koji Alchemyの著者リッチーがアメリカからわざわざ麹づくり体験に来たり、拙著『アジア発酵紀行』でお世話になったインドのロイさんが我が家に泊まりにきたりと、なかなか賑やかでした。

日々のミーティングやメール/DMのやりとりも1/3くらいは英語でやっていたような感があり、2024年は発酵のグローバル化が本格的になった一年として思い出しそうです。

内に目を向けて、Back to お店&執筆

外から見た分には派手な2024年だった、のですが。
僕のなかでは「着実な積み上がりから遠い一年だったな」という反省もありました。

2024年は外に出すぎて、年末まで下北のお店のこと見れず、山梨のおうちにも全然いられずでここ数年間の自分のルーティンが崩れた一年でもありました。
今年は再び内に目を向けて散らかったものを片付け、足場固めをする一年にする所存です。

第一は発酵デパートメント。
お店の売場づくりや商品の仕入れを大きくアップデートする。
ロジスティックスはじめ事業の仕組みづくりをがんばる。
で、今年はお店を増やします。まずは今まで倉庫で稼働していた山梨県塩山にECや加工の場所を兼ねたファクトリーショップを春にオープン。お店の事業を着実に成長させることにします。

というのも。
ここ4年間で、発酵デパートメントとご縁のある醸造メーカーがめちゃくちゃ増え、2020年のオープン当時の商品数が3倍くらいになったにも関わらず、下北沢にはもうこれ以上の商品置く余地ない!
世界的にもけっこう知られているお店になり、ブランドとしても少しづつ確立しつつあるので、売場や商品ラインナップも発展していくタイミングだと感じているのだぜ。

ということで、2025年は去年より外に出るのを減らし、発酵デパートメントをさらに魅力的なお店にしていこうと思っています。

 

 

そしてもう一つ。
今年は、本を出すぞ!!!!(宣言)

2023年に大著を二冊出して力尽き、去年は意識的に文章書きの仕事から遠ざかっていました。
だんだんと書きたいことが出てきたので、ぼちぼち執筆を再始動したいと思います。

今なんとなく構想しているのは、発酵デパートメントがオープンしてからの数年間の取り組みを体系化する、『発酵文化人類学』の実践応用編のような内容。
コロナ禍でのオープン、流通や農業の問題、災害や気候変動、新たな世代の醸造家の台頭や世界的な発酵のビッグトレンドなど、ここ5年くらいで起きている世界観の変化の意味を、僕なりに言語化してみたいと思っています。

だんだんSNS界も荒んでいっている中、このブログは今年もマイペースに更新していこうと思います。

みなさまも、どうぞ良いお年を。

2025年1月2日 小倉ヒラク記す

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。