こんにちは、ヒラクです。
気づけば10月後半。秋も深まり、2017年末が見えてきている…!
考えてみれば、今年の僕の仕事は『発酵文化人類学』を書いて、出版ツアーで全国まわるということしかしてません(驚)。デザイナーっていくつもプロジェクトが並行するのが当たり前なので、「一年に一つしかやらない」という働きかたは新鮮…!

ということで。このブログの更新もほとんどが本の出版に関わるものでした。
ただ、その合間に書いた平常運転の読みものエントリーがかつてないほど読まれていたようなので、改めてまとめておきます。

2017年春以降の読みもの系エントリーまとめ

・彼女たちは、号泣しながら谷を登ってくる。『東京タラレバ娘』テレビドラマの安すぎるエールについて
タラレバ娘テレビドラマ版のレビュー。脚本や演出には納得いかないこともありましたが。吉高由里子さんがキュートでした。なお、この話はアマノ食堂の連載にもスピンオフしました。

【外部リンク】地底から這い上がったタラレバ娘が最初にありつくカルボナーラ | アマノ食堂

・お気楽に生きるという処世術。
仲良しのクラシコム青木耕平さんと対談した時に考えたこと。凡人の処世術はいかに競争しないかということなのです。ちなみに対談記事は下記リンクからどうぞ。

【外部リンク】ビジネスの動機は「愛」。 偏愛を貫いてオンリーワンになる | クラシコムジャーナル

・同時代を生きる。文化はコレクティブに織り合わされる。
5月に愛知で開催された森道市場に参加してきた時のメモ。活動している領域は違っても不思議に「同時代を生きている」と感じる仲間がいるのは本当に幸せなことです。

・一生懸命に生きる誰もが「ちょっとヘン」。『逃げ恥』の爽やかな感動の理由を考えてみた。
逃げ恥の漫画最終巻を読んで深く感動したので思わずメモ。個々人の「ちょっとヘン」の総和が「ふつう」なのだが、僕たちはつい「ふつう」というものが実在すると思ってしまいます。

・「先生」禁止!
本を出したり発酵の講座をやっていたりすると「先生」と呼ばれることが多くなってくるのですが、どうしても僕はその違和感に耐えきれません(>_<)

・フィンテックは新世代のセーフティネットなのか? polcaやVALUについて考えてみた
今年大ブレイクした新世代フィンテック(IT技術を使った金融サービス)について僕なりに考えてみました。これは新世代のお金儲けなのか、それともセーフティネットなのか?

・夏の読書感想文。21世紀の民俗学、数学する身体。私小説の未来について
夏に読んだ本の感想。地味なエントリーかと思いきやものすごく読まれました。僕も改めて読み直してみて「コイツ良いこと言ってんなあ」と感心してしまいました(←手前みそ)。

・二極化する20歳の世界観。早稲田大学で三年間講演をしてわかったこと。
母校早稲田で三年間、夏に講演をしています。そこで驚愕した「20歳の若者たちの不思議な保守化」についての考察。

・暮らしかたという病。シアーズカタログに見る、暮らしをカタログ化する欲望
ヒカリエで開催された『これからの暮らしかた展 Off Grid-Life』に山梨代表で参加した時に感じたこと。オルタナティブの価値観を広めるために、またカタログを再生産するという矛盾。
たくさんのコメントをもらってSNSでも議論が盛り上がりました。

・性善説と性悪説、社会を動かすのはどっちだ?「信じ合う社会」へのいばらの道。
成熟した社会とはいったい何なのか?ヨーロッパ市民社会と新興ITテクノロジーから「性善説の世界」の可能性について考えてみました。もとはTwitterの連続ツイートで、こちらもたくさんの人からコメントをもらいました。

・食に関わるということは、世界に関わるということ。
関西のカルチャー誌『IN/SECTS』に寄稿した文章をブログで再掲。かつてアーティストを目指すはずだった感性の若者たちが、現代に目指すのは食の世界では?というおはなし。

・新しいデザインの美意識の話をしよう。リビセンの本を読んで考えたこと
いつもその活動に共感している諏訪のリビルディングセンターについて。新しいデザインの美意識は「構築」的ではなく。「工作」的。

・話聞いてもらえるおじさん。
「無条件に他人に話を聞いてもらえるようになった結果、過去に売れた自著に書いてある鉄板エピソードを人前でひたすらリピートするだけ」の恐怖のおじさんについて。

リスト後半「二極化する20歳の世界観」以降から、とつじょ普段の二倍くらいのペースで記事が読まれるようになりました(理由は謎)。
そして今年後半くらいからTwitterと連動するエントリーが増えたので、コメントや感想も増えました。僕のブログの読者の皆さまは知的&良心的な人ばかりなので、いつも素敵なコメント読んで楽しんでます。ありがとう。