▷殿堂入り記事

遊びのなかで、「目利き力」は育つ。

おはようございます。ヒラクです。

最近、コワーキングスペース(オフィス版シェアハウスみたいなの)や、インキュベーションセンター(起業支援センターみたいなの)、コミュニティ形成機能が付いた商業施設(ヒカリエの八階みたいなの)について相談される機会があります。

この2つ、今やトレンドになったのでしょうか。
民間、行政問わずあちこちに施設がつくられているようです。

…で、そのへんのお兄ちゃんが勢い余ってつくるのはグッドだと思うんですよね。何の制約も見栄もないから、好き勝手できる。好き勝手ふるまっている人の周りには、人の輪ができてくるじゃないですか。「もうコワーキングスペースじゃねえな」って思ったらすぐに鞍替えできるし。

一方、行政or第三セクター的なこのテの施設、話を聞いて「ちょっとどうなの?」と思うことがあります。
「3Dプリンタを設置して、市民にモノづくりを開放しようと思うんです」
「市民にカフェを日替わりで運営してもらって、コミュニティを作る予定です」

ちょっと待って、J-waveの聴き過ぎだから!!

「中小企業診断士に無料で相談できるサービスを付けるので…」

もっぱら町工場の資金繰りの面倒を見ているおじさま達の出る幕、あるんですか??

…まあでも、こういうことってよくありますよね。
「やみくもにトレンドを追いかけようとする姿勢がすでにオールドスクール」という現象。トレンドのカタログを取り出してきて、あれとこれとそれをミックスしたら当たるんでしょ的な「昭和の家電メーカー」みたいな発想自体がもうNGなのです。

コワーキングスペースでもインキュベーションセンターでも、重要なのは「ハード(設備)」ではありません。「そうだそうだ」と頷いているそこのナントカ推進課担当のアナタ、残念ですが重要なのは「ソフト(サービス)」でもありません(ガーン!)。

全ては「人」です。
「そうよそうよ」と頷いているつながり創出◯◯センターのアナタ、「人」といっても「市民みんな」とかいう単位じゃありませんので取り違えのないように。
重要なのは、「ハブになる一個人」なのです。
その施設のコンセプターであり、顔となる「◯◯さん」がいること。施設全体(あるいは該当フロアー)と一個人の人格が一体化すること。これが「他と違う個性」を作り出す最強の手段です(場合によっては一個人でなくても、数人のグループとか特定の小組織でもいいかも)。

…というわけで、ここからが本題(相変わらずマクラが長いぜ)。

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施設に「コミュニティ機能」実装が標準となる時代、何が始まるかというと、「ハブになれる人探し」です。自分の表現で情報発信ができて、フットワークが軽く、センスの良いネットワークを持っていてかつ世話焼きができる人。
まずはみんな、「既に名前の知られている人」をスカウトしようとしますが、スケジュールが一杯or予算が足りない、ということで「これからオーバーグラウンドに行きそうな人」を探すことになります。

「でも、そんな人どこにいるんですか?」
「どうやって出会えばいいんですか?」

なるほど。
「そういう人」がどこにいるかというと、「そういう人」が集まって遊んでいる場にいるのです。
なので、まずあなたができることは「そういう人」を探すことではなく、「遊び場」を探すことです(プーさんの蜂蜜取りと一緒ですね)。

で。探し出したら間違っても「視察」とかしちゃダメです。
その瞬間、ドアは閉ざされてしまいます。あなたも思い切ってそこで遊んでください。最初はテンションが違いすぎて片隅でブルブル震えているだけかもしれません。でも、ネバーギブアップです。
しつこく遊び続けてください。
そのうちに、だんだん会話のセンスも洗練され、友達つながりで色んなところに顔を出すうちに、いつの間にか周りにネットワークが形成されている…。

おや?

『自分の表現で情報発信ができて、フットワークが軽く、センスの良いネットワークを持っていてかつ世話焼きができる人』

それは、あなたのことではありませんか?

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