発酵デパートメント、世界の発酵ハブになる

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今度出る旅行雑誌Transitに久々に登場します。

世界の発酵事情を紹介するコーナーを担当予定(あと特集対談インタビューも)。取材にあたって今の発酵デパートメントの状況を客観的に整理してみたのですが、もしかして世界の発酵トレンドの中心の一つになっているのかも…と感じました。

というのも理由があってだな。
発酵デパートメントにはデンマークやアメリカなど欧米の発酵ファンも数多く来るのだけど、韓国や台湾、最近だとインド圏や中南米の発酵ファンも多い。欧米限らず世界各国の発酵ファンの坩堝という意味では、発酵デパートメントはかなり特殊なハブになっています。

世界で同時多発的に発酵ムーブメントが起きていて、それぞれの国でちょっとずつ特徴が違いいます。例えばnomaやalchemistのある北欧では発酵はこれまでになかった新しいガストロノミーの要素で、日本やフランスのように歴史的に発酵が強く根付いてきた国では伝統のリバイバルの側面が強い。

英米やドイツ語圏では、環境問題や食糧問題など、ソーシャルイシューの解決策としての発酵が注目されています。

日本はメディアのバイアスもあるのか、つい「世界のトレンド」というと欧米…となるのですが、今アジアの発酵ムーブメントがめちゃくちゃ盛り上がっているんですよ。

日本の親戚のような韓国や台湾はもちろん、最近はフィリピンや香港やインドも、「伝統のリバイバル」として発酵や麹に対してアツくなっている人がたくさんいる(何なら日本よりアツい)。
お店で話しかけてくれるアジアの発酵ガチ勢のテンションたるや…!

考えてみるに。
これは僕の本が主にアジア圏で翻訳されているのも要因の一つかも。

こないだ韓国行った時は3人くらい僕の本読んだことある人に会ってびっくりしました。台湾でも嬉しいことにたくさんの読者がいるようで、聖地巡礼のようにお店に遊びにきてくれます。

改めて著書とお店がシンクロしているのがスゴいと思います。
(とりわけ僕の本は事業の宣伝とかビジネス本じゃないのに)

もっとアジアの発酵コミュニティと仲良くしたいものじゃ。

ちなみに写真は台湾のペギーさんと横浜中華街で。

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