今月6/27に、発酵デパートメント東京店で、クラフトマッコリをとことんテイスティングできるイベントを開催することにした。
というのもだな。
ここ数年、韓国の伝統酒マッコリの進化がヤバすぎるんだよ。
去年の夏に、ソウルを訪ねた時のこと。
発酵友達のリーさんや、僕の本の韓国語翻訳をしてくれたソンさんをガイドにマッコリの飲み倒しツアーを満喫した。

ソウルのマッコリバー、ナムサンスルクラブにて
どっしりボディや、乳酸やクエン酸バキバキの深い酸味、多段発酵による高アルコールとコクのある様々な味わいのマッコリ。
様々なタイプの米を組み合わせたり、日本酒のように濁りのない清酒にしたり、原料や製法を工夫したマッコリ。
韓国料理屋さんの置いてある、甘くて軽くて低アルコールのお手軽マッコリ(それはそれで美味しい)とは違う、時にはナチュラルワイン、時には日本酒、時には蒸留酒のようなフレーバーすら感じる進化系マッコリの数々。
ソウルで飲み倒していた時点では、まだ「これはスゴい!」と唸るマッコリは正直少なかった。
しかし最近発酵デパートメントに持ち込まれた、最新のクラフトマッコリを紹介する美酒館チームのセレクトしたマッコリは酒の専門家(←僕)の琴線に触れるものが数多くあった。
すすす、すごいぞ新世代マッコリ。
深みとトレンド感を兼ね備え、ファインダイニングのペアリングにもぴったりな複雑味のあるクラフトマッコリ、めちゃ面白い。
新世代マッコリの系譜
話を聞いてみると、マッコリは20世紀半ばの大戦前後に製法が変わったとのこと。
戦前はヌルクという伝統的な麹(大陸的な餅麹の系譜。色んな製法がある)を使った醸造法が一般的だったが、戦中に日本式の酒の製造方法が一般的になり、戦後は米がなくなって代替穀物や甘味料を使った工業的な製法が普及。その後工業化の反動で米をメインにしたマッコリがリバイバルしたのだが、飲み口の軽い微炭酸のものが好まれて主流になったそうな。

ソウルで新たな進化を遂げる韓国式精進料理
日本の美味しいもの好きの僕たちのイメージするマッコリは、90年代以降の米主体の軽やかなシュワシュワマッコリなのだが、2020年代の今は、戦前のクラシックマッコリのオマージュや、ナチュラルワインを意識したマッコリ、さらには日本のクラフトサケにインスパイアされたマッコリなども登場。
明らかに文化としてのビッグバンが起きているのだ。
僕が注目するのは、ナチュラルワインやクラフトサケインスパイアの酸やフルーツ感のあるフレーバーの効いたマッコリではなく(それも美味しいけど)、高アルコールでボディを押し出した、日本酒と共通点のある力強いマッコリだ。この類のマッコリが醸し出す、干し草やトマトのようなフィーリングに僕は他の酒にない深みと魅力を感じる。好き!
僕の周りの日本酒好きにもぜひ深入りしてほしい、新世代クラフトマッコリの世界。
ご興味あればぜひ6/27に発酵デパートメントに遊びに来てください。テイスティングもできるしボトルもゲットできます。日本初上陸のクラフトマッコリもあるよ。
クラフトマッコリマーケット
・日時:2026年6月27日(土)15:30- / 18:30-
・定員:各部 35人
・ラインナップ:日本未上陸含む8種のマッコリがテイスティングできます
・入場料:2000円 (当日ボトル購入に使える クーポン500円付)
企画:発酵デパートメント&美酒館
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