伝統を「守る」から、伝統に「守られる」時代へ

新著『僕たちは伝統とどう生きるか』出版から一月経ちました。毎日のように僕のもとに感想や依頼が届き、この本が静かに社会の動きに影響を与えていることがわかってきました。
 
■勉強会が各地で開かれている
まず驚いたのは、日本各地でこの本を題材に勉強会や読書会が行われているそうです。そのうちいくつかの団体は著者の僕も講師で呼んでくれていて、読者のみなさまに会いに行くのが楽しみです。
 
■ニュース&ビジネスメディアからのオファー
そのうち正式にお知らせしますが、僕もふだん視聴している時事ニュースやビジネス系のメディアからも出演の依頼が来ています。
これまでの発酵の本ではなかった動きで、これも驚き。
 
1年先が見通せない不確実な時代だからこそ、数百年続いてきた伝統の価値が見直されていることを感じます。
歴史的な反省のうえで、排他的になることなく、強大な外からの力に振りまわされないように。
伝統を「守る」時代から、伝統に「守られる」時代にいまシフトしつつあります。
 
僕たちは伝統とどう生きるか。
どうアイデンティティを保ったまま、外に開いて生きるか。
みんなで考えたいです。
 
【追記】トップ写真は、兵庫県清荒神(きよしこうじん)での藤本智士さんとのトークイベントの一枚。”谷の民”の熱量すごかった…!

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小倉 ヒラク

発酵デザイナー。1983年、東京都生まれ。 「見えない発酵菌の働きを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちとプロジェクトを展開。下北沢「発酵デパートメント」オーナー。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』など多数。