▶発酵文化人類学

甲府のまちは変わった。

ただいま甲府です。

五味さんとこの長女とじゅんべちゃんが始めた「こうふのまちの芸術祭」の会期中に、「甲州発酵物産展」を試験的に開催するということで、ひさびさに五味家にやってきました(兄が物産展を、妹が芸術祭をやるなんて、どんだけお祭好きなお家柄だよ)。

しかし、甲府のまちは変わったね。

はじめて来たのが、5年くらいまえ。
当時は典型的な「衰退しつつある地方小都市」でしたが(失礼な表現でごめんよ)、そこからワインツーリズムがはじまり、芸術祭がはじまり、五味醤油が「瞬間最大風速で日本一有名な味噌屋」になり、北社市が浅川&畑山さんたちの活躍により「有機農業者の聖地」となり、D&DEPARTMENTやYBSさん達を巻き込んで物産展がはじまり、山中湖ではホトリニテがブレイクし…

と、ヒラクの周りだけでも、ここ5年でたくさんのブレイクスルーが起きたんだぜ。

それでね。
面白いのが、別に街並みはたいして変わってないんですよ。何が変わったって「ひとが見えるようになってきた」ってことね。
前にも書いた、「ハブになる個人」が地域ごとに顔が見えるようになってきて、そしてその「ハブになる個人同士」が一緒に遊んだりプロジェクトをやるようになってきたんでしょうね。

この流れがもう少し進んでくると何が起きてくるかというと、「仕事」が生まれてくる。

芸術祭を続けているうちに、地元の商店がその効果に気づく。で、まちの空気が変わっていくと、自治体のひとが気づく(浅川さんみたいなのが)。で、どこぞの小さな商店や、行政の観光や産業振興課が、トライアルで細かい仕事を芸術祭の企画メンバーに振る(お店のチラシや看板作ってくれとか、商店街でPRイベントやってくれとか)。

そしたら、芸術祭のメンバーは北杜市の農家さんに連絡して「商店街でマルシェやりたいんだけど…」と声をかけたりする。
そんで、その企画を地元の企業(五味醤油とか印伝さんとか)やオトナのプロデューサーたち(D&DEPARTMENTとか大木さんとか)も応援すると。

そんな流れが今年?来年あたりから小さい規模で起こってくると思うのよね。
あと必要なのは、思い切って「わたし、好きなことしかやりません!」と手をあげるヤツ。
「…えっ、それってオレ/ワタシのこと?」

そうだ、動くなら今だぞ!!!

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