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『発酵文化人類学』は本当に売れているのか?本屋さんに会いにいってきました。

結論から言えば、4/28に発売された『発酵文化人類学』は売れている…!

事前予約をいっぱいもらったり、たくさん感想やコメントをシェアしてもらったり、名だたる書店でフェアをやってもらったり。無名の著者ヒラクの本をここまで応援してもらって「全然売れないですー!涙」となったらかなり気まずい…!

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ということで、ソトコト営業担当の早野さんと一緒に都内の本屋さんに様子を見に行ってみることにしました。果たして『発酵文化人類学』は売れているのか…?

(ちなみ早野さんとヒラクは早稲田大学文学部の同年代)

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編集担当ハシモトさん「実はワタシも早稲田文学部出身でーす!ヒラクさん早野さん営業がんばってくださいね!」

イケてる本屋さんでめっちゃ売れてる!

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最初に「フェアやりまーす!」と手を上げてくれた中目黒蔦屋書店。お店の入り口すぐでめっちゃプッシュしてくれてるー!ちなみに本のジャンル的には「デザイン本」です。

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遠目からチラチラ観察していると、5分間のあいだに3人くらい本を手にとってパラパラページをめくる人が…!そのうちの一人の好青年のお兄さんが本を買っていってくれました。
すげェ…、ほんとに本って本屋さんで売れるんだ!(←当たり前だろ)感動のあまりその場でつかまえて北見さんと記念写真を撮りました。

ちなみに買ったのは枻出版で働いている飯田さんだそうです。Discover Japan読んでますよー!

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北見さん「数日中に、本に登場する醸造メーカー(寺田さんや五味さん、マルサンぶ葡萄酒とか)の調味料やお酒、発酵珍味(碁石茶とかくさやとか)もミックスした発酵コーナーをつくります。どうぞお楽しみに〜!そしてすでに本かなり売れてますよー!」

あと宣伝!5/6の夕方には盟友のアサダワタルくんと対談イベントしまーす。
詳細はこちら→★

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装丁を気に入ってくれて本を注文してくれたSHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSさんも訪問。渋谷から歩いて15分くらいの商店街のなかにある、めちゃカッコいい本屋さんです。

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ヒラク「あれ、本置いてないなあ?まだ届いてないのかしら?」

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店長粕川さん「あの、売り切れちゃいました…!

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早野さん「じゃ、今本持ってるんで、追加しますね」

kasukawa
店長粕川さん「じゃ、その棚に置いてください」

(えっ、本ってこんな超アナログな感じで卸されるんだ…!)

ということで、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSさんでは二回目の追加注文です。
すげー!売れてるー!!!!

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HMVブックスでも大々的に本を置いてもらっています(食の本のコーナー)。すぐとなりには食品や調理器具が置かれていていい感じです。ちなみにすぐそばには山梨の友達の料理家、真藤舞衣子さんの新刊も。ちょっと嬉しい…!

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担当者さんがお休みだったので、売れ行きは確認できなかったのですが、きっと売れている、はず…!もっと売れろ〜!と念を込めて、手描きのPOPを納品してきたぜ。

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高校時代からのヒラクの憧れ、青山ブックセンター本店ではなんと!入り口入ってすぐ右の棚をまるごと使って『発酵文化人類学フェア』を展開してくれていました。
すげー!まさか人生でこんな日が来るとは…。

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平積みはもちろん、本のなかで紹介したディープな微生物本や文化人類学本もあわせて紹介。
『発酵文化人類学』のすぐ下に『バイオパンク』と『大学生物学の教科書』が並び、さらにその下には小泉先生の『発酵』、さらにその下にはモースの『贈与論』やレヴィ=ストロースの『野生の思考』が並び、その横にはブルーノ・ムナーリの『ファンタジア』や西村佳哲さんの『自分の仕事をつくる』が並ぶという、ジャンル横断しすぎな斬新すぎる本棚が爆誕しています。このあたりの本を読んでREMIXすると僕の『発酵文化人類学』ができるのさ。

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ヒラク「ほんとにこんな素晴らしいフェアをやってくれて感激です。で、売れてます?」

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スタッフ山下さん「あの…めっちゃ売れてます。あっという間に10冊以上が売れました。正直ウチとしてもビックリしています」

と、仕掛けた当人が苦笑するほどの売れ行きだそうです。マジですか?
ちなみに5/11の夕方には装丁を手掛けたBAUMの宇田川さんとイベントやるよ。
詳細はこちら→★

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『てまえみそのうた』をつくった頃からお世話になっているD&Departmentでも『発酵文化人類学』の取り扱いが始まります!挨拶に行ったら「せっかくなんでヒカリエでも発酵イベントやりたいですね〜!」と盛り上がりました。わーいわーい。ヒカリエに寄った際には本も見ていってね〜。

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最後はおなじみ、神楽坂のかもめブックスへ。
実はかもめブックスは初回注文から3日で完売。いち早く追加注文してくれた「ごひいき書店」なのでした(柳下さんスタッフのみなさん、ありがとう…!)。
『発酵文化人類学』は新刊本のいちばんいい場所に置いてもらってます。

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かもめブックスではふだんPOPは置かないそうなのですが、特別に手描きのPOPを置かせてもらいました。目指せ神楽坂のベストセラー!

初版の在庫、もうすぐ無くなりそう!

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ヒラク「早野さん、めっちゃ売れてませんか?」

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早野さん「いや〜、普通こんなにありえないですよ。しかも毎日注文書がどんどん来てます」

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ヒラク「初版4000冊の在庫、残ってます?」

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早野さん「このままいくとGW明けにはアヤしい感じになるかもしれません」

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ヒラク「えっ…それってつまり…?」

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早野さん「速攻で増刷の相談してみないと、ヤバいかもしれませんね」

ななな、なんてことだー!発売数日後でこの状況、スゴくないですか?

全国の本屋さん、『発酵文化人類学』はちゃんと売れる本ですぞー!ぜひ注文してね!
と胸を張って言えるようになりました。よかったよかった。

でもね。この本はなんとなく置いても売れないと思うんだな。
なんでかというと、本の内容がわかるオビも、著名人からの推薦文もない。しかもカテゴリーが「食」「人文思想」「生物学」「デザイン」の4つにまたがり、さらに著者は無名の発酵デザイナー!

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これはつまり何を意味するかというとだな。
本屋さんが楽しんで売り場をつくってくれないと成立しないのです。
裏を返せば、楽しんでくれればちゃんと売れます。他の本屋さんとは一味違う、個性的な本をアピールしたい!という本屋さんは、注文しといて損はないですぜ。

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平積みしてくれる本屋さんには、「ただいま発酵中ステッカー」と「発酵レシピ付きフリーペーパー」も販促物としてつけまーす。全国の愉快な本屋のみなさま、連絡待ってるよ〜!

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『発酵文化人類学』、速攻で注文するニャ!

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