▶発酵文化人類学

発酵サミットで悶絶!

こんばんは、ヒラクです。
先週末?昨日までアクティブに動きまわっておりました。色々面白いことがあったのですが、まずは日曜?月曜にかけて参加してきた「発酵サミット」について。
のイベントの正式名称は「全国発酵食品サミット」。毎年、全国各地の「発酵の里」を巡業していく「発酵の祭典(何て素晴らしい祭典…!)」。今年は6年目で、ユニークな造り酒屋さん、寺田本家のある千葉県神崎で開催されました。
発酵兄妹&ヒラクに「発酵醸造文化の素晴らしさを伝えるべし」と重大ミッションを授けた発酵の神様、小泉武夫先生のお話を聞きに駆けつけてみたら、そこは発酵好きの発酵好きによる発酵好きのための「発酵共和国」、つまり発酵パラダイス!うひゃ?。
人口6500人の小さな町に突如出現した異次元!会場の公民館には地元の生産者総動員の「発酵マルシェ」が開かれ、麹菌、乳酸菌、酢酸菌、納豆菌、酵母菌が複雑に交じり合ったかぐわしい香りが充満。お漬物をかじりつつ効き酒をしながら、参加者と発酵トークに花が咲きました。
「この漬け物ね、お米でつくったヨーグルトに漬けたんだけどね…」
「うへー、えぐい味してますね?」
「このお酒ね、稲麹で仕込んでるんですよ?」
「どひゃー、乳酸菌フレーバーがすごすぎる?」
久々に聞く小泉先生の話もとんでもなく面白くて、あっという間に90分が経ってしまいました(僕も大学時代小泉先生に師事したかった…。発酵妹、うらやましすぎる)。
発酵のレクチャーは大別して2種類あります。1つはビギナーのための「そもそも発酵って何よ」というライトな話、もう1つはマニアのための「実はね、大きな声では言えないんだけどね…」という深い話。しかし小泉先生は、90分のうちに両方やっちゃうのですよ。しかも「えぇ?(驚)!」というショッキングネタと爆笑ネタもマシンガンのようにぶつけてくる。「えー、発酵食品の特徴は大別して4つありまして…」という話の30分後には、「こうじという言葉の語源を辿ると、奈良時代の文献に『かびだち(カビが立つ)』という語がありまして…」という文献学になり、「胃腸薬もこうじから作られるんですね?」というビックリ話になり、「納豆のネバネバは、どうやら他の菌をからめとってやっつける蜘蛛の巣みたいな働きをしているらしい。元気になるために納豆食えよ!」と小学生に発破をかける、という高速すぎる展開。
いや?、小泉先生は日本の宝ですな。
ちなみにサミット後半は全国の「発酵によるまちづくり(そんなカテゴリーあるのね)」の実践者によるパネルディスカッション。なんとトップバッターで五味醤油の若旦那が登場。「手前みそのうた」の宣伝にいそしんでいました。アニメといい、物産展といい、飲みの場の思いつきから始まった流れがついに「発酵業界」にオーサライズされてしまうとは…(まあアルコールも発酵だしね)。
サミット終了後の交流会@寺田本家でも一同飲みまくって盛り上がりまくる。
地元千葉や東京はもちろん、山梨、滋賀、石川、北海道と全国各地から集まってきた「発酵業界のV.I.P」による、とてもオモテには出せないような(マニアックすぎて)発酵トークに花が咲きました。
その時、不肖ヒラク、不覚にも魂の熱い涙が溢れてきたね。
理由は2つ。まずこんなにも「発酵リテラシーが高い人」が集うコミュニティーに参加できたこと。5年前に発酵兄妹とひっそりと「発酵研究」を始めたときは、まさかここまで「ツーカーで話が通じる」人たちと出会えるとは思っていませんでした。もう僕なんざ、ぺーぺーでしたね。2つ目は、参加者のほとんどが「手前みそのうた」を知っていたこと。20前後の見習い時代から数えて10年弱のデザイナー人生のなかで、こんなにも「自分のつくったものを知っている人ばっかりの場所」にいたためし無かったよ(泣)。
「ヒラクさん、何やってらっしゃるんですか?」
「いや実は、手前みそのアニメを作っておりまして…」
「えっ、あの歌…!?すごーい☆こないだ子供の保育園の授業で使いましたよ?」
すごいよみんな、わずか1万PVの自主アニメをどうやって知ったのよ??
…とそんな調子でおいしい地酒を飲みまくった翌日の日曜日は、神崎の発酵スポットをめぐる「発酵ツアー(なんて素敵なツアー…!)」に出発。
小さい神崎の町には、全国に名を知られた二軒の造り酒屋が隣接しています。磨きぬかれた純米吟醸酒
が自慢の「神崎酒造」と、自家製の麹菌でユニークなお酒をつくる「寺田本家」。
で、2つの酒蔵の製造現場にお邪魔してきたのですが、いやあ面白いね。前者はお米を磨きぬいて、質の高い麹で仕込む正統派。後者はお米をほとんど磨かず、てづくり麹で仕込む個性派。日本酒をこよなく愛するヒラクのコメントはただひとつ。「どっちもエラい!」です。発酵醸造文化の奥深さは「唯一の正解が存在しない」ということです(気候も違えば水も土も違うし)。何でも「こっちのほうが正しい、こっちのほうが偉い」と党派に別れて比較ばっかりしている価値観とは真逆の「味わい深ければなんでもOK」という発酵道の奥深さ。しかと見届けて来ました。
ちなみに来年の発酵サミットは、滋賀で開催だそう。どなたか奇特な方、一緒に行きません?

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