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町家デザインホテルが欲しい。

こんにちは、ヒラクはただいま京都におります。

4年ほど前から京都にしょっちゅう通っていますが、何が楽しいって「町家ゲストハウス」に泊まること。

京都の街って、空襲も大地震もなかったので(大災害はさかのぼること応仁の乱だそうです)、戦前の味のある「町家建築」がたくさん残っているんですね。
で、そのなかのジャンク化した「不動産市場に乗りにくい」物件を、どこぞの若い馬の骨が、大家さんと直接交渉して手作りしたのが「町家ゲストハウス」です。
で、こんなのが京都市内のあちこちにある(特にここ1〜2年急増してます)。

これ、なかなか良い文化だとおもうんですよね。

では、その理由をまずは観光客視点で見てみましょう。

町家ゲストハウスの魅力は、安くて楽しいところ。ドミトリーで一泊2,500円、個室でも4〜5,000円ぐらい。元々「家」だから、当然共用部が多い(リビングとかキッチンとか水回りとか)。なので、当然宿泊客同士やスタッフとの交流が始まって、一緒にご飯食べたり観光したり。

そう、バックパッカー旅の醍醐味である「深夜特急的ワクワク」が海を渡ることなく楽しめるわけですよ。で、どこぞの国のバックパッカーたちと。静かな裏庭とかでリラックスしていると「旅している非日常感」を味わえて、そりゃあいいよねえ。

次に宿を経営する側の視点で見てみましょう。

僕もかつてゲストハウス的なものをやっていたのでわかるのですが、ゲストハウス経営って、けっこう「ラクで楽しい」スモールビジネスモデルなんですよね。
一泊2,500円だとしても、4人部屋だとすると一泊10,000円。それが3部屋あれば30,000円で、1月で100万円近く。で、大家さんと直交渉のジャンク町家物件は家賃が破格なことが多いので、稼働率7割ぐらいいければけっこう商売は成り立つ。

そして、日々のルーティン業務を「京都でしばらくブラブラしたい若い衆」を住み込みで安く雇えば、自分は別のこともできるわけです(ものづくりとかね)。
↑の理由で、宿主はけっこうアーティストが多い。だから、スタートアップの改修も手作りでセンス良くできてしまうし、旅慣れているから英語の情報提供もバッチリ。

なので、「自分のセンスとペースでできる仕事」なんですね。

うーん、いいよねえ。

最後に、地域的な視点で見て行きましょう。
町家って「住むには手に余る」ことが多いんです。家の作りとライフスタイルが合わなかったり、大きすぎたり。で、商店舗やカフェでもいいんだけど、ビジネスとしてはリスキーなわけです。だから、実はゲストハウスが町家の有効活用する手段としては「合理的」だと思ったりするんですよね。
そして、地元で若い事業者も育つわけですが、ちゃんと儲けてくれれば自治体的にも嬉しい(税収的に)。なわけで、「町家ゲストハウスオーナー育成支援事業」とかそのうちできそうだな(もうあったりして)。

以上の理由で、しばらく「町家ゲストハウス」の快進撃は続きそう。

…なのですが、そろそろ「いい年」になったヒラク的には、次の展開が欲しい。

そう、「町家デザインホテル」です。

シックで、特別感があって、ホスピタリティ溢れるおもてなしがあり、静かでプライベート感もある。イケてるカフェやアメニティもある。で、町家の風情。
バックパッカー旅って、体力があって好奇心が全方位に向いてないと楽しめない。

なんで、もうちょい大人でも楽しめる宿が欲しいんです。

普通のビジネスホテルでも、一泊7,000〜8,000円するし、それより高くても全然OK。
ゲストハウスでも旅館でもなく、デザインホテル。

あったらぜったい良いと思うんだけど。

鍵谷くん、つくらない?

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