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地営業宣言 〜地と人をつなぐ仕事〜


『生態系と地域経済の再生』

この2つが、自分が一貫して関わってきた仕事のテーマです。

最初は偶然の成り行きから始まったこの関わりですが、今は確信を持って言えます。
これは、この世界が抱えている根源的な問題なのだ、と。

色んな場所で、色んな人や光景と出会う中で、ずっとこの問題を解決する方法を考えてきました。
そして辿り着いたのが、「地営業」でした。

近代以降、バラバラになっていった「地」と「人」をもう一度つなげるのを生業にすること。
そして、そういう人達を世界中の地域で増やしていくこと。
小さなスケールを積み上げていって変革の種まきをすること。

これがいま、僕がやりたいと思っていることです。

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地営業の定義はとてもシンプル。

▼ 地域の文化と風土を豊かにする
▼ 400年後の未来をつくる
▼ マイナスの状況をプラスに変える

この三つを大事にする仕事をなべて「地営業」とします。

地営業は、共感と喜びと日常に基づいた仕事です。
「気の合った仲間」と、「良いこと」をして、「日々の糧」を得る。
それを、自分の好きな土地に根付いて営むこと。

無理に頑張ったり競争したりしないで、それなりのスケールで、やれるだけ継続する。そんな仕事です。
呑気な仕事なので、これが成り立つためには周りの協力が必要です。
そして、周りが協力すると、とても素晴らしいサイクルが生まれます。

A: 起業したら、応援する。
地営業を始めたら、その人を応援します。応援するといっても、口だけじゃなくて「お客になる」ことが必要です。立ち上げ当初はお客さん探しが大変なので、そこを「共感パワー」で支援します。

B:応援されたら、成長する。
お客さんになってもらって、報酬を得ると地営業ビギナーはとっても喜びます。「あ、オレ誰かの役に立ってるかも」と。役に立つ=仕事になるという構造がダイレクトにわかるので、その人はやりがいを感じて一生懸命頑張ります。そして仕事を重ねていくなかで成長していきます。ポイントは競争の中での成長ではなく、「喜びの中での成長」であるということです。

C:成長したら、再生する。
地営業者が成長するということは、ちゃんと報酬を得るということです。その報酬は、自分を応援してくれた人たちに還元します。地営業は地域に根付いた仕事なので、結果としては報酬は地域に還元されることになります。大手資本が報酬を得てもそれは遠くの資本家に還元されてしまうので地域はますます寂れてしまうのですが、地営業は小さいながらも、その土地で生んで増やしたものをその土地で返します。チリも積もれば山となるの理論で、地営業がどんどん増えていくと、それは地域の再生に結びつくのです。さらに地営業は風土の保全にも貢献するので、その土地の生態系にも寄与します。

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こんな風に、地営業の発展は「人」と「地域経済」と「生態系」を再生させます。

…と、こんな風に書いていくと、「きれいごとはいいかげんにしろ」という声が聞こえてきそうです。
そのご指摘はごもっともで、地営業は「きれいごと」の塊です。

でも、僕には自信があるんです。
いま多くの人が求めているのは、おためごかしなしの、正攻法の、しごくまっとうな「きれいごと」なのだと。

ここ数十年の、「我慢が美徳だ」、「大きな流れには逆らうまい」、「競争こそが成長だ」という嘘っぱちの理屈は、震災以降木っ端みじんに吹き飛びました。
「私はこんなにも我慢している」というポーズをとって、大事なものが壊れていく現実に目をつむってきたのです。

「私は被害者だ。だから責任はない」という言い訳をしてきたように思えてならないのです。

震災後の記事で書いたように、僕は自分のなかにそういう嘘っぱちに理論は持ちたくない。
「自分の好きな土地で、自分のやれることを無理せずやる」という、ごく当たり前のことに対して「それはきれいごとだね」と否定するのではなく、「よっしゃ、じゃやってみようか!」といえる状況を作りたいのです。

猜疑心と我慢と非日常にがんじがらめになった暮らしではなく、共感と喜びと日常を肯定できる暮らしを考えてみたい。
人生は一度しかないし、あれもこれもやっている時間は残っていない。
だったら、「きれいごと」を超真剣に追いかけてみる。

そんな確信のもと、地営業宣言をさせてもらいます。
共感してくれたそこのあなた!ぜひご一緒してください。

今日から愉快な地営業始めます!!
イラスト:ますこえり

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