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一球入魂!旅と学びと出会いに満ちた2017年の振り返り。

『発酵文化人類学』を書いて全国に売りに行く。
2017年にやったことはそれだけ。一つのことに全力投球!の一年でした。

・色んなことに手を出さない
・全力でつくったものを価値化する
・ローカルを第一に考える
・真っ当かつ愉快に問題を解決する

ここ数年間に考えてきたことの総決算が今年だったかなと思います。
ということで毎年の恒例の一年の振り返り!

発酵文化人類学の執筆&出版ツアーで旅しまくり!

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のんびり×ジモコロ×ソトコトで回った秋田の旅

年明けから春先までは『発酵文化人類学』を書き上げるために各地をフィールドワークして周り、本が出てからは出版ツアーで全国55ヶ所を行商して回りました。

・発酵文化人類学ができるまで。ヒトと自然のつながりを探る旅

・全国縦断55ヶ所、2000人に本を届けた出版ツアーの成果発表!

つまり今年は旅三昧!
たぶん一年の半分も家もいなかったし、総移動距離は地球1.5周(6万kmくらい)に達するのではなかろうか…。

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本を書き上げた奄美大島のカフェテラス

ここまで家にいない&移動が多いと、もはや平常運転の仕事は不可能!ということで、今年はデザインやリサーチ、執筆の仕事のほとんどをストップし、『発酵文化人類学』に全てを賭ける年となりました。しかも旅費は当然自腹なので、本が売れる or DIE!

かくも極端な状況に自分を追い込んでみると、結果を出すための執着がハンパない感じになります(さもなきゃ一文無しだからね)。

・一週間で重版出来!の舞台裏。マーケットではなくコミュニティに届ける。

これまでのデザイナー的な働き方では、いくつものプロジェクトを並行するのが当たり前なので、あるプロジェクトがダメでも他で補える。でもそれは裏を返せば一つのプロジェクトをブレイクスルーさせる熱意が薄まるということでもあるんだよ。

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本の校了作業で息絶える寸前のハシモト編集担当。ハードな一年おつかれ!

一本の映画に全てを賭けてロードショー営業に飛び回る映画監督、一枚のアルバムに全てを賭けてツアーに飛び回るミュージシャンのようなワークスタイルに挑戦してみることで、

結果を出す!さもなきゃ死ぬ!

という真剣勝負の醍醐味を味わうことができました。無事一年を越せそうでよかったぜ…。

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ちなみに今年も海外での活動の機会をもらいました(写真はブダペストのプロパイオティクス学会)。かつて住んでいたフランスからもご縁をもらって、来年はさらに活動の舞台が海外に広がっていくことになります。やっほー!

 

脳みそがオーバーヒートするほど勉強しまくり!

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本を書き上げて燃え尽き状態でひたすらサインするの図。アタマ真っ白でした

本を書くために古今東西の専門書や論文を読みまくり、出版ツアーの果てしない移動時間に本を読みまくり、たまに家に帰っても仕事ストップしているのでまた何か読んで…ととにかく読書しまくり、勉強しまくりの一年でした(通読したかどうかを問わなければ1000冊以上読んでると思われます)。

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『発酵文化人類学』の参考図書が充実しぎて色んな書店のブックフェアになりました

子どもの頃からたくさん読書して訓練してきたはずですが、今年は情報をインプットしすぎて後半から脳みそが「もうムリです!お腹いっぱいです!」と悲鳴を上げる異常事態に。自分のチ的キャパシティの限界を思い知る一年となりました。

来年はさすがにちょっとペースを落として、またデザインやものづくりに注力することにします(少なくとも本はもう出さないよ)。

・2017年の読書まとめ。旅とこれからの未来と人類学。

専門誌以外のメディアに露出しまくり!

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食はもちろん、デザインやアートや文芸など活動の幅がやたら広がりました

これまでも色んなメディアに発酵デザイナーとしての活動を取り上げてもらってきましたが、今年は本の出版とあわせてとんでもないメディアの露出量でした。特に、

・マスメディア(新聞や週刊誌、テレビやラジオ等)
・カルチャー誌、文芸誌

への掲載が飛躍的に増えました(そのかわりWEBメディアが減った)。

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美術手帖『新しい食』の表紙はなんとこうじづくり!

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ブルータス『危険な読書』ではなんと特集巻頭に掲載!

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文芸誌『Kotoba』でも大きく取り上げてもらいました。

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新聞にもたくさんの書評が掲載されて…

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各地のラジオやテレビにも出演しました。おかげで実家の両親の「うちの息子、大丈夫なのかしら…?」という不安がかなり解消されたようです。

取材してくれた皆さま、書評してくれた皆さまどうもありがとう!

各界のスゴい人たちと対談しまくり!

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観客100人超えのスタンダードブックストアイベント。柿次郎さんと藤本さんと中川おじさんと

出版イベントとメディアの企画でめっっっっっちゃたくさんの人と対談&鼎談した一年でもありました。醸造家はもちろん、クリエイターや研究者など多種多様な取り合わせで、いま発酵界において最も異種格闘技戦をしている自信があるぜ。

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学生時代から大ファンの探検家、高野秀行さんと母校早稲田の広報メディアで対談。馬場でごひいきのミャンマー料理店ノングインレイにて。光栄の極みだったぜ…

・謎の未確認”発酵”物体を追え〜高野秀行×小倉ヒラク

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気鋭のミニマルバンド『東京塩麹』とのびっくりコラボは音楽メディアOTOTOY企画。「塩麹とはつまりミニマルミュージックのようなもの」とテキトーすぎる解説していまいました。東京塩麹とはまた来年ご一緒する予定。良いご縁になりました。

・“発酵”ってなに?──東京塩麹が塩麹作りを体験! 発酵業界参入に名乗りをあげる

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松岡正剛さんとの対談本を出した情報学者ドミニクさんとの合同出版イベント。数少ない東京での出版イベントのハイライトとなりました。びっくり仰天!の高速トークについてはwiredでノーカット版が読めるよ。

・微生物は、ヒトに“機能”をプレゼントする!? | 醸され「発酵メディア」研究

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日本酒界の生きるレジェンド、竹鶴酒造の石川杜氏との対談@広島T-SITE。日本酒の起源がディープに紐解かれる貴重な機会に、観客一堂大興奮(いちばん興奮してたのは僕かも)。打ち上げも盛り上がりまくって石川さんと朝3時まで酒の話を語り続けました。

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出版ツアー屈指の盛り上がりを見せた沖縄。沖縄らしいユニークなパンをつくる宗像堂、泡盛古酒のルーツを継承する崎山酒造廠、そして流大の醸造博士外山さんと沖縄の発酵文化の面白さを語り尽くしました。最高のコーディネートと場づくりをしてくれたアイデアにんべん黒川さん&カフェユニゾンの三枝さん、沖縄サイコーだよ!

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ツアー序盤のサプライズは愛知の大盛況っぷり。仲良しの三河みりん、知多の澤田酒造、岡崎の種麹屋ビオックのセンス最高の旦那たち、そしてりんねしゃの大島姐さんの「愛知発酵チーム」と発酵談義に花が咲きました。沖縄と愛知は来年以降も色々ご縁が発展しそうです。みんな、どうぞよろしく!

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春に福岡、年末に渋谷で二回 対談した起業家家入一真さん。「なめらかなお金」の革命を起こす過程を間近に感じられて本当に良かった。福岡チームのみんな、来年もまたご一緒しましょう〜!

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大阪の大好きなスタンダードブックストアでの文化人類学者、小川さやかさんとの対談。愛と爆笑に包まれたサイコーの夜でした。今年はスタンダードブックストアの中川さん、阪急百貨店の吉田さん、みつか坊主の斉藤兄さん、Re:Sチーム などなど、関西の仲間たちと縁を深めた一年でした。

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異次元すぎる能楽師、安田登さんとの対談@京都丸善本店。二人でひたすらホワイトボードに古代漢字を書きながら古代アジアの身体感覚と発酵文化を掘り下げまくる前代未聞のトークとなりました。参加者から「興奮しすぎて最後半分彼岸に足を踏み入れました!」とのコメントが。年末には安田さん主催の寺子屋にも呼ばれて延長戦をやりました。

他にも載せきれないほど全国各地でたくさんの素敵なクリエイターたちとのご縁をもらいました。去年あんまり人前に出なかったぶん、2017年はひたすら人と会いまくって刺激をたくさんもらいました。いやあ、まだまだ精進せねば…!

2018年の展望は?

ということで。一冊の本から色んなことが発展していった2017年。
今年ここまでやりきったことによって、ついに「発酵デザイナーとしてのキャリア」の扉が開いたような感触がありました。
来年2018年はさらに自分の興味を突き詰めて発酵デザイナーならではの仕事を生んでいきたいと思います。

で。
来年やることをちょっとだけ予告しておきます。プロジェクト自体の数は少ないんだけど、どれもなかなか愉快でやりがいのあるものばかりになりそうです。

▶セルフビルドの発酵ラボをつくるよ!

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ジブリの会報誌『熱風』の読者はすでにご存知だと思うんですけど、微生物研究をさらに本格的にするために発酵ラボを建設中です。

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現状キッチンの一角でやってるんですけど、これだとちゃんと分離培養ができないのでちゃんと無菌状態を保てるラボを新設しているのさ。

・国際バイオセーフティレベル(たぶん2)を確保しつつ
・コンテナをベースにセルフビルドで
・限りなくオフグリッドな

発酵微生物ラボになる予定。敷地は我が家から徒歩30秒の見晴らし最高の野っ原。年内はひたすら土地の開墾に精を出していました。汗
ちなみにラボ建設予定の敷地には、作家の川内有緒&イオ夫妻もセルフビルドで小屋を建てる予定。その模様はジブリの会報誌の連載に掲載されていくようです。けっこう大きな敷地なので、ラボや小屋だけでなく敷地全体をイケてるランドスケープにするよ!

今回はクラウドファンディングやメディア提携などはせず、自力かつ自腹かつ地道にスタートしています。特に〆切やゴールを決めないで、やりながら考えていきたいんだよね。
このラボでやる研究内容が見えたらまたブログでお知らせしまーす。

▶3月に山梨で発酵のお祭りをやるよ!

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三年目を迎えた地元山梨のYBSラジオ『発酵兄妹のCOZY TALK』がご縁になって、発酵兄(五味仁)がYBSと甲府市と一緒に駅前広場で大きな発酵のお祭りをプロデュースします。

五味兄妹や発酵デザイナーゆかりの愉快な発酵仲間たちが全国から集まるスゴいイベントになりそうです。発酵弟(ヒラク)と発酵妹(五味洋子)も頑張って兄をサポートするぞー!登場予定のゲストをちょっとチラ見せするとだな…

・寺田本家 from 千葉県神崎
・三河みりん from 愛知県碧南
・ミツル醤油 from 福岡県糸島
・USHIO CHOCOLATL from  広島県尾道
・東京カリ〜番長 from 東京
・ワインツーリズム&新田商店 from 山梨

をはじめ、超豪華な発酵オールスターズが山梨に集まります。兄の人徳スゴい!
当日は出店だけでなく音楽のライブやワークショップ、トークイベントもあるよ。みんないまから3/3の予定空けておいてね〜!

手前みそですが今年は本当に頑張りました。来年もさらに醸してくぞ〜!
みなさま良いお年を。

今年最後の嬉しいニュース。青山ブックセンター本店の2017年年間ランキング思想部門で『発酵文化人類学』がなんと1位!応援してくれたみなさま、ほんとにありがとう〜涙

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